JAPAN GEOGRAPHIC

愛知県稲沢市 祖父江

Sofue,Inazawai city,Aichi

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 Flower
 
 
 Culture
 
 
 Facility
 
 Food
 

Nov.30,2013 中山辰夫

黄葉まつり

稲沢市祖父江町は、木曽川がもたらした肥沃な大地に恵まれた江戸時代から続くギンナンの産地で、ギンナンの農業産出額日本一である。

「イチョウのまち祖父江町」には1万本を超えるイチョウの樹があり、新緑・青葉・黄葉と四季折々の美しさを見ることができる。

毎年秋には町全体が黄金色になり、毎年11月には、銀杏祭りが開催され大勢の来場者が訪れます。

     

イチョウの林は町中にあって、点々と続く。「祖父江ギンナン」は、大粒でもっちりとした食感が特徴。

祐専寺周辺

黄葉祭の中心会場の一つである。

             

名鉄尾西線 山崎駅付近

ビュースポットとされる。

     

露店風景

路端での物売り。消防訓練が行われていた。

    

古くは米の凶作時の備蓄食糧に使われたというギンナン。

その生産を目的とした栽培は、祖父江が最も古いとされているが、歴史は意外と新しく約100年ほど前からであるという。

当時、山崎集落から名古屋へ3人の者がギンナンを売りに行っており、当時、大粒種は在来種の6〜7倍の高値で売れたとか。

この事情を知り血族一族の間に大粒種の穂木を広げ、集落全体に普及して行った。

樹齢200年以上のイチョウの古木 個人所有が多い

    

お見事である。他にもある

        

「屋敷ギンナン」

祖父江町を訪れると、垣根を巡らした庭には必ずというほど数十年以上は経過したイチョウの大木がイチョウ畑というよりもイチョウの杜をつくりだしている。

晩秋には、それらが一斉に黄金色に染まり、たわわに実らせた銀杏に出会う、素晴らしい風景が一望できる。

イチョウは燃えにくいため防災用に、また、伊吹おろしから屋根を守る防風のために江戸時代に神社、仏閣、屋敷まわりには植えられてきた。

現在この実を収穫調整していることから、祖父江のギンナンは「屋敷ギンナン」と言われています。

収穫は間近である。

     

祖父江町内で栽培されている品種には久寿(久治)、金兵衛、藤九郎、栄神等があります。

スポット

                    

≪参考 稲沢市HP≫

イチョウの起源

イチョウは生きている化石といわれ、その起源は今から2億5千万年前の古生代末2畳紀から中生代3畳紀にさかのぼり、中生代のジュラ紀から白亜紀にかけて最も繁栄した植物の一種です。

その後新生代に入り、氷河期を迎えて絶滅した植物は少なくありません。イチョウ属の多くもこの時代に絶滅しましたが、比較的暖かかった中国中部地域の物だけが絶滅を免れ、現代に生き残ったと考えられます。このためか、中国が原産地であることが定説となっていますが、真相は定かではありません。現在、イチョウは1科1属1種です。

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