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秋田県北秋田市 金家住宅
Konke ,Kitaakita city,Akita

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北秋田市本城字館ノ下192 金家住宅 洋館 重文 近代/住居 大正 大正14(1925) 木造、建築面積165.93u、二階建、東面庇付、銅板葺 20081202
北秋田市本城字館ノ下192 金家住宅 和館 重文 近代/住居 昭和 昭和3(1928)頃 木造、建築面積155.47u、二階建、鉄板葺、西面廊下附属、南面洋館に接続 20081202
北秋田市本城字館ノ下192 金家住宅 文庫蔵 重文 近代/住居 明治 明治35(1902) 土蔵造、建築面積59.00u、二階建、蔵前附属、鉄板葺、東面和館に接続 20081202
北秋田市本城字館ノ下192 金家住宅 米蔵 重文 近代/住居 大正 大正2(1913) 土蔵造、建築面積39.78u、蔵前附属、鉄板葺 20081202



Sep.2015 酒井英樹

撮影:2015年9月

 金家住宅が所在する北秋田市の阿仁川中流域は山間部で産する秋田杉や阿仁鉱山の鉱産物の集積地として発展してきた。
 金家は享保年間(1716-1736)頃に分家して現在地に居を構えたと伝えられ、明治期には有数の地主となっていた。
 東北地方では数少ない和洋並立住宅で、保存状況が良好なこともあり近代建築の展開を示す作品として貴重であることから、洋館、和館及び文庫蔵と米蔵の2つの蔵が宅地とともに重要文化財に指定されている。

 洋館は大正14年(1925)の上棟で明治3年(1928)に竣工した。設計は地元出身で秋田を拠点とした長岐禎三、工事監督は小寺榮之助である。
 木造二階建、桁行12.7m、梁間14.6m。切妻造の銅板葺で急勾配の大屋根の前後に切妻破風と屋根窓を付け、小屋組は洋小屋としている。
 瘤出し仕上の擬灰岩切石積基礎の上に建ち、二階をドイツ壁、妻壁をハーフティンバーとしている。
 外壁は窓枠を白色・水色、軒廻りや破風板を緑色のペンキで塗り分けられている。
 大正期の郊外住宅などに見られた洋風住宅の意匠を持ちながら内部は畳敷きで床座の起居様式を取り入れている。

 和館は洋館の上棟後に着工され、洋館とほぼ同時の昭和3年(1928)に完成した。
 木造二階建、桁行12.6m、梁間11.8m、入母屋造、鉄板葺で、上下階とも四周に軒庇を廻らせ、小屋組は洋館と同様洋小屋としている。
 主要軸部材は秋田杉の良材を用いており、南東側に二階建の廊下を附属し、上下階ともに洋館と繋がっている。

 文庫蔵は、棟札により明治35年(1902)の上棟、棟梁は櫻田永五郎である。
 土蔵造二階建、桁行10.6m、梁間5.5m、切妻造、置屋根式の鉄板葺で、東面に蔵前を介して和館と接続している。
 布石積基礎の上に建ち、外壁漆喰塗で、腰は石積風に目地を切り、黒漆喰の軒蛇腹に過紋を表す。

 米蔵は、棟札により大正2年(1913)の上棟、棟梁は鈴木禮吉である。
 土蔵造二階建、桁行8.1m、梁間4.9m、切妻造、置屋根式の鉄板葺で、東面に蔵前をつけて独立して建つ。
 布石積基礎の上に建ち、外壁漆喰塗である。


<洋館>
 木造2階建、建築面積165.9u、銅板葺
 大正時代[大正14年(1925)]
       
 


<和館>
 木造2階建、建築面積155.5u、鉄板葺
 昭和時代[昭和3年(1928)]
   
 
 

<文庫蔵>
 土蔵造2階建、建築面積59.0u、鉄板葺
 明治時代[明治35年(1902)]
   
 


<米蔵>
 土蔵造、建築面積39.8u、鉄板葺
 大正時代[大正2年(1913)]
  
 
 



Aug.2011 瀧山幸伸

         

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