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兵庫県三田市 三輪明神窯跡群

(Ruins of Miwamyojin Porcelain Kilns, Sanda City, Hyogo)

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Jan.2012 野崎順次 source movie

撮影日: 2012年1月14日

兵庫県三田市三輪858−1

兵庫県指定史跡

1799(寛政11)年から昭和初期までの約140年間操業した窯跡群である。色合いの美しさや精巧さで全国的に有名な三田青磁の多くが、ここで作られた。1800年代前半、地元の豪商神田惣兵衛が、京都の有名な陶工欽古堂亀祐を招へい。亀祐は、土型に粘土を入れる成形法を伝え、精巧な文様が特長となる三田青磁の基礎を確立した。窯跡は1970年代、市教育委員会が調査で発掘。文化遺産を保護し、地域の歴史に親しんでもらおうと、2003(平成15)年に史跡園として整備された。約3500平方メートルの敷地内には、約四十点の青磁が並ぶ展示室や、体験学習ができる陶芸学習棟がある。

国道176号線から北へ上ると三輪明神窯史跡園がある。

展示室

新工房跡の陶芸学習棟

第3号窯跡

入り口近くの第3号窯跡は、亀祐の時代に使われていたとされ、全長約52メートル、最大幅9.5メートル。一番下にまきを燃やす「燃焼室」、その上に陶磁器を置いて焼く「焼成室」が階段状に配された構造で、れんがの間には煙を排出する四角い穴がある。連房式登窯と呼ばれ、熱が上昇する特性を利用し、効率よく焼き上げたという。

第1号窯跡は、窯が閉じられるまで使われた。保存状況が良いため、1974(昭和49)年に県重要有形文化財に指定された。

第2号窯跡

その他

参考資料

神戸新聞「ふるさとのお宝」32(2006年12月1日)

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