JAPAN GEOGRAPHIC

石川県白山市ほか 白山

Hakusan,Hakusan city,Ishikawa

Category
Rating
Comment
  General
 
 
  Nature
 
 
  Water
 
 
  Flower
 
 
  Culture
 
 
  Facility
 
  Food
 

 


Aug.1,2017 中山辰夫

一年の半分以上は白い雪に覆われている白山。古来より信仰の山として尊ばれ、富士山・立山とともに日本三名山の一つとして広く知られており、年間5万人以上が訪れる。

白山の三主峰である御前峰、剣ケ峰、大汝峰は火山の噴火よりできたもの。翆ケ池は火口湖であった。動・植物化石や恐竜の化石が多いことでも有名である。

白山の山麓各地には温泉が多くある。特に岩間の墳泉塔群は国の特別天然記念物に指定されている。白山が今もなお活きている証しといえる。

豊かな自然は、国立公園に指定とされ、ユネスコの生物圏保存地域、国設鳥獣保護区、森林生態系保護区域などにも指定されている。

白山は717(養老元年)、越前の泰澄により開山された。古来より畏れ敬われ、修行の場として登られた。全国約3000社の白山神社の総本山として崇敬を集めている。

第一日目 別当出合〜室堂

きちんとした装備をして登山した経験のない、78歳の高齢者が白山登山に挑戦しつつ写したもので、内容の不備は許されたい。

白山は、石川・岐阜・福井・富山の4県にまたがり、2000m級の高山が南北につながる大山脈である。

主峰の白山は、1659(万治2)年まで噴火を続けていた休火山であるが、山頂部は御前峰(2702m)・大汝峰(2680m)・剣ケ峰(2677m)から構成され、翆池(みどりがいけ)など7つの火口湖が存在する。

 

金沢駅からバスで、手取川最上流の白山市白峰集落から市ノ瀬(標高:830m)を経て、別当出合登山口に至る。バス路はかなりの運転技術を要する箇所が見受けられた。金沢駅から2時間余で到着する。

別当出合休憩舎(標高:1250m)

    

今年は、白山開山1300年に当たりその幟が各所で見られる。ここで登山届を提出する。

登山口からは観光新道と砂防新道のどちらにも登れるが、最も一般的なコース、砂防新道を選ぶ。入山手続きを行う。標高差:1450m、距離:6500m、時間にして5〜6時間を見込む、楽でない。

地図

     

登山開始 (標高:1250m) 直ぐ前にある全長117mの吊り橋

      

吊り橋〜中飯場(標高:1500m) 登り始めから約20分経過すると急坂が続き平坦道が少ない。その先の中飯場は休憩所、トイレもある

              

中飯場〜別所覗(標高:1750m) 視界よく、雲の切れ間の景色をたのしみつつ登る。 白山は高山植物の宝庫。この先続々と見られるが、名前は不明。

砂防新道は、かっての砂防工事に資材運搬などで使われた道を利用した登山道。この登山道の大半が地すべり地内の尾根を通り、両側の谷には、砂防堰堤や地滑り跡の崖が繰り返し見られる。

                    

別所覗〜甚之助避難小屋(標高:1970m)

白山の山頂までの中間地点となり、休憩する人が多い甚之助避難小屋。2011年、古い建物は取り壊され、水洗トイレ付きの新しい避難小屋が建てられた。

                    

登山道で見かけたお花

                 

甚之助避難小屋〜南竜道分岐(標高:2100m) 後方の山は別山 標高:2399m

                

白山室堂に向かう道とエコーラインや南竜山荘に向う南竜道との分岐点 エコーラインは帰路に歩く 近くに国登録文化財がある。

南竜道分岐〜黒ボコ岩(標高:2320m)へ向かう

道幅狭く、谷が迫る。

      

南竜分岐から十二曲がりにかけては、最も花が綺麗なところ。 花を写すにも足元注意である。

                

いよいよ十二曲がり 九十九折れの急登である。距離にして100mくらいか。何回廻ったか分からない。自分にとっては苦しかった。お花が元気をくれた。

                      

霊峰白山 延命水 チョロチョロ出ていますがいただけます。

  

黒ボコ岩(標高:2320m)に到着

          

黒ボコ岩付近に露出している丸い石の地層、足下にそれらが散らばっている様子はさながら砂利を敷きこんだように見える。その小石は驚く程磨かれていて角張ったところがない。

地層のある付近は、かつて湖の底で、石は水に流されて転がり、互いにぶつかり合って丸くなっていった。今からおよそ1億7千万年前に造山活動運動が起き、その湖底が地表に現れたことによる。

黒ボコ岩から室堂へむかう

                

間もなく登山道は木道に代わり傾斜も緩やかになり弥陀ケ原(標高:2300m)に入る。左前方に雪渓が見えだす。

木道が終わりエコーラインとの分岐点を過ぎると最後の岩の坂道となる。登りきると白山最高峰の御前峰(ごぜんがみね)のなだらかな山容が姿を見せ、雪渓や室堂センターが見える。

室堂(標高:2448m)に到着である。

 

室堂センター 営業:5月1日〜10月15日まで、予約制

      

750人収容可能でさすがに大きい。当日は330人程の宿泊があったと聞く。さすが整備が行き届いている。食堂はセルフサービス

白山奥宮祈願殿と奥宮

        

雪渓

        

御前峰(標高:2702m)

18:00過ぎ

    

19:00頃

    

あいにく曇りでご来光が見られないこともあり、帰路に余力をと登頂を見送ったが残念な事であった。

白山の最高峰、頂上には霊峰白山を御神体とする白山比咩神社の奥宮がたつ、三主峰の大汝峰(標高:2684m)や剣ケ峰(2677m)が見え、360度大パノラマの絶景が見渡せる

夕日と雲

        

一日目が無事終わりました。

ご来光が拝める朝は、3時に白山比咩神社祈祷殿の太鼓が鳴り響くが、今朝はならずじまいであった。御前峰の頂上までは約400mの距離

二日目 室堂〜下山

早朝の景観である

位置図

 

御前峰 たおやかな山容

      

頂上付近

        

登山道付近のお花

            

散歩道を行くと展望スポットがある

大きな岩が散在している高台 夕日の見物に最適とか

  

別山(標高2399m) 真正面に見える 秀麗な山姿

    

広大な弥陀ケ原

    

室堂センターから展望スポットの一帯はお花畑

    

「イワギキョウ」と「黒ユリ」・・・黒ユリは白山を代表する高山植物、悪臭を放つ 色合いは数種ある 石川県の「郷土の花」に指定されている。

        

その他見かけたお花

                                 

下山 

ルートは室堂 弥陀ヶ原 エコーライン南竜道 南竜道分岐 甚之助避難小屋 別当覗 中飯場  別当出会 金沢駅

地図

 

エコーラインはお花畑の中をジグザグに下ってゆく。歩きやすく、御前峰や雪渓が場所や雲の動きの変化に合わせて何度も見られる

山の変りやすい景色を堪能しつつ、お花にも気を取られて進む。

昨日最後の力を振り絞って登った岩道を下り、分岐地点まで進む

     

振り返ってみる御前峰や水屋尻雪渓

      

お花

        

比較的歩きやすい登山道を、景色とお花に魅せられつつ歩く。気持ちがいい時間でした。御前峰と雪渓ともお別れです。

                              

南竜ケ馬場(南竜)

随分下の方に、かなり前からチラホラ姿を見せていました。バックは別山(標高:2399m)

南竜ケ馬場(南竜)は、室堂と別山の間に広がる標高2050m前後の高原で、南竜山荘・ビジターセンター・南竜休憩所が見える。

      

先に見える地獄谷では砂防工事が行われていた

    

一帯にお花畑が見られた。白山の名に因んだ花名が多くつけられている。

                    

南竜道から南道分岐に向かって登る 展望がきくスポット 気象の厳しさが分かる

          

でもお花は咲く

    

南竜道分岐を目指す 途中甚之助避難小屋の赤い屋根が見え隠れする

        

すぐ手前にある谷止工の国登録文化財 甚之助谷には他にも多くの登録文化財がある

    

白山砂防施設の最初期に石川県の直轄事業として施工された谷止工のひとつで、堤長13.3メートル堤高5.5メートルを測り、空積とする。

標高2100メートルの高地にあって、現地で採取加工された石を用いて精緻に積上げる。当砂防施設の初期段階を示す。(国文化財データーベースより)

南竜道分岐からは、砂防新道に入り、昨日登ってきたルートとなる。

お花

      

甚之助避難小屋

    

ここからは昨日登ったルートの下りとなる。

別当覗付近

    

急激に曇り雨、雨足厳しくなり下りるのが精一杯で撮影はストップする。

   All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中