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石川県金沢市 寺島蔵人邸跡庭園

Kanazawa Terashima Kurando tei ato

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June 2010 撮影:中山辰夫 

金沢市大手町10−3

旧加賀藩450石の藩士・寺島蔵人の旧邸。家屋と庭園とが一体的に遺る貴重な遺構として、昭和49年(1974)記念物史跡に指定される。

寺島家は室町時代、越中守護代神保氏の家臣で慶長8年(1603)寺島牛之助職定のとき加賀藩士になった。

代々加賀藩士として1500石を知行される中級武士の家柄であった。

寺島蔵人(1777〜1824)は、禄高450石、藩の農政、財政の部署で手腕を発揮し、文政7年(1824)12代藩主斉広(なりなが)が設置した親政機関、教諭方の一員に抜擢された。

現在も建物の一部が残っているが、当時禁止されていた二階建てであったため、これを咎められて閉門を命じられた経緯がある。

さらに後半になり寺島蔵人は、藩政改革を巡って重臣と対立し、ついに能登島に配流され、ここで没した。

彼は画家としても著名であったので、家には友人浦上玉堂の作品、愛用品、その他の資料が多数保管されている。

建物は安永年間のものとされるが、明治になって裁判所官舎に使われた際、南半分の表座敷が撤去され、家族の居室である旧奥座敷およびそれに附属した庭園が遺されている。

茶室 乾泉亭(けんせんてい)

展示品

玉琴の間

音響をよくするため天井を土壁としている。

庭園

寺島蔵人邸庭園の歳時記は春のドウダンツツジの開花にはじまり、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景と四季折々に美しく彩られる。

中でも樹高3〜4mの十数本のドウダンツツジが一斉に開花する様は圧巻である。

庭内には他にモミジ、タブの老木が生い茂り、古色蒼然とした趣を呈する。

また、ツバキ、サザンカ、ヤマブキ、アオキ、ヤツデ、その他200本を越えるとされる樹木草本類を見ることができる。

これらの植栽と石組、燈籠等の石製品、庭内中ほどに作られた池で庭園が構成されている。

春のドウダンツツジの開花、秋の紅葉の時期が特に美しいとされる。是非訪れたい。

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