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小田原 紹太寺
(Shotaiji Temple, Odawara, Kanagawa)

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Apr.2010 撮影/文:野崎順次

神奈川県小田原市入生田303 
黄檗宗
長興山 紹太寺

本寺は、江戸時代初期の小田原藩主だった稲葉氏一族の菩提寺です。
当初は、小田原城下山角町にありましたが、第二代稲葉美濃守正則が寛文九年(1669)、幽邃境として知られた現在地に移建し、山寺号も「長興山紹太寺」と称し、父母と祖母春日局の霊をとむらいました。

開山は、京都宇治の黄檗山万福寺で隠元禅師のもと修行に励んでいた名僧鉄牛和尚で、当時は、東西十四町七十間、南北十町十六間という広大な寺域に、七堂伽藍が配置され、黄檗宗では関東一の寺院でした。 
元禄四年(1691)、江戸への旅の途中、ここを通過したドイツの医師ケンペルは、旧東海道に面した長興山の総門の壮麗な姿を、『江戸参府旅行日記』に書きとめています。
しかし、これらの堂塔が幕末安政年間の火災で焼失してしまったのは、まことに惜しまれます。

小田原から箱根登山電車に乗り、入生田駅で降ります。
直ぐ横になかなかの枝垂れ桜があります。
少し歩くと旧東海道に出て、紹太寺の門前に着きます。

長興山紹太寺と清雲院

葺きの本堂を出て橋を渡ると、石段と石畳とを繰り返す参道があります。

石段を三百十段ほど上ると石橋があります。さらに広い果樹園は主要伽藍跡です。

さらに石段を五十段、そこが「稲葉氏一族と春日局の墓」です。

墓所を参拝して杉林の間を左へ少し行くと、小さな沢があり、滝音が聞こえます。
ここに、「鉄牛和尚の寿塔」があります。
これは、鉄牛和尚が六十歳を迎えた貞享四年(1687)に、紹太寺二世の超宗和尚が先師の長寿を願って建てたものです。
この寿塔一帯の樹叢は、神奈川県で数少ない貴重な自然林となっています。

天然記念物「長興山の枝垂れ桜」は、寿塔のすぐ近くです。
その前にまわりを眺めます。
一吸亭跡やこぶりの枝垂れ桜があります。

長興山紹太寺の枝垂れ桜。
「春を忘れぬ形見に」と、稲葉正則が植えたもので、樹齢ざっと320年。樹高約13メートル。



帰りの登山電車から見た河畔の桜。

参考資料
本寺HP

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