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京都府京田辺市 寿宝寺

(Juhoji Temple, Kyotanabe City, Kyoto Pref.)

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国重文千手観音像など平安仏
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May 8, 2019 野崎順次

京都府京田辺市三山木塔ノ島20

慶雲元(704)年、文武天皇の時代に創建されたと伝えられる。古くは「山本の大寺」と称せられ、七堂伽藍の備わった大きな寺であったが、度重なる木津川の氾濫により、享保17(1732)年、現在の小高い地に移転。明治維新に際し近隣の寺々を合併し、現在に至る。平成9(1997)年には平成の大造営を行い、206年ぶりの改築となった。重要文化財である十一面千手千眼観音立像を有する。 この寺の東側、今は桜と紅葉の公園になっているが、以前は鶴沢の池があった。昔は鶴の飛来があったともいわれ、また、近くの飯岡山と共に、仲秋の名月の名所でもあった。

十一面千手千眼観音立像 像高180センチメートル、一木造り。平安時代後期に作られたもので、藤原時代中期の様式をそなえた端正典雅な立像。衣紋や面相の表現が藤原時代の特色を示している。左右20の大脇手の前に、小脇手が扇状に配されている。目・眉・ひげに墨、口に朱が塗られる以外は檜の白木で造られており、清浄を喜ぶ神の御心にかなった仏として、神仏習合の先駆的な役割を担ったと考えられる。大きく造った四十手には、日輪、月輪、鏡、矢、雲、骨、剣など40の物を持つ。その他は掌を広げたように何層にも重なっており、すべての掌に眼が描かれ、千手千眼観音を表している。

(京田辺市観光協会 京田辺道中記ウェブサイトより)

酬恩庵からの帰りのタクシーの運転手さんによい千手観音がおられると聞いて、すぐ電話予約して拝観した。国重要文化財で唇の朱が印象的なおきれいな観音さんである。月光の下ではお顔が変わるという。そのかわりに収蔵庫の扉を閉めて天井の蛍光灯をつけると、目と口を閉じた優しいお顔になる。撮影禁止である。

                

山本駅は、和銅4(711)年に、古代山陰道と近江へ通じる交通の要所として設置された畿内の「駅」の一つである。『続日本記』には「山背国綴喜郡山本駅」と記され、平城京と太宰府を結ぶ山陽道の宿所として、また淀を経て丹波路へとつづく山陰道の要所として設けられたことがわかる。「駅」には官吏の往来のための駅舎があって、駅長や駅馬、駅子が置かれ旅や通信の賑わいを見せていたといわれる。

(京田辺市観光協会 京田辺道中記ウェブサイトより)

    


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