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京都府京都市中京区 京都市役所
Kyoto City Hall,Nakagyoku,Kyoto city,Kyoto

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April 18,2013 大野木康夫

春の昼休み、八重桜が満開です。




Oct.2012 中山辰夫

京都市役所
京都市中京区寺町御池上ル本能寺町488

京都市(きょうとし)は、京都府最大の市で、府庁所在地である。政令指定都市に指定されており、11の区を置いている。その本庁舎である。
地図と配置図

鉄筋コンクリート造・4Fの堂々とした庁舎。昭和6年(1931)完成
その設計は京都市営繕課が行い、意匠は主として嘱託職員であった中野進一が当たり、顧問の武田五一の調整を経て出来上がったとされる。

全景

車寄せを有する玄関を正面中央に据え、ほぼ完全に左右対称で、中央と両翼を突出させて強調し、さらに塔を持つなど、ヨーポッパの伝統様式
(ネオ・バロック的骨格」の特色を有する。また細部には東洋的な建築様式を採用している。

細部装飾
装飾の位置や寸法は西洋の建築様式にしたがっているものの、半円形アーチがイスラム風の葱花式アーチに置換・変形されるなど、全館の内外
にわたり東洋的モチーフ(日本的、中国的、イスラム的、インド的と多彩)への置換・変形がみられる。これが本庁舎最大の特徴とされる。

日本的造形

塔屋の毛筆をかたどったタレット(建物に付属した細長い小塔)

中国的造形

バルコニー下部に見られる石造理の舟肘木をモデルとした支え

インド的造形

塔屋の正方形の凹凸

イスラム的造形

エントランスホールの葱花形(ねぎばながた)

表面に水平方向の溝を何本も走らせて水平ラインを強調すると同時に縦に連なる窓が垂直ラインを強調している。この縦横のリズミカルなラインが
全体を細かく分割し、大きな建築物にありがちな圧迫感を和らげてフレンドリーな柔らかさを与えている。
日常的に、通りがかりの人が前庭に憩い、イベント開催時には大勢の人でにぎわうなど、市民から慕われる市庁舎である。
その他意匠

庁舎内部

前庭の意匠

武田五一
「関西近代建築の父」と呼ばれた大家。
京都市役所、1928ビル、京大の時計台、京都府立図書館などを手掛ける。京都大学の建築学科の創設にかかわり、創設と同時に教授に就任。
ヨーロッパに留学し、アール・ヌーヴォやゼツエツションなどの先端デザインをいち早く持ち帰り、古典的な様式から日本建築まで、あらゆるジャンルを
使いこなした。

中野進一
京都大学の建築学科を卒業したばかりで、武田五一の指導を受け設計にあたった。また、自ら工事監督を担当した。

参考資料≪京都市情報館資料、ほか≫







Oct.2010 撮影:大野木康夫

所在地 京都府京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488

現在の京都市役所の本庁舎は三代目であり、昭和2(1927)年に東半分が,昭和6(1931)年に西半分が完成した。
設計は市営繕課が行ったが,意匠は嘱託職員の中野進一が担当し,顧問の武田五一が補整したとされる。
延床面積16,678.21㎡、鉄筋コンクリート造、地上4階地下1階建て
以前から、狭小、老朽化、耐震等を理由として移転が検討されてきたが、財政難を理由に具体化されていない。

市役所前広場からの本庁舎

中央部には塔屋及び車寄せがある。塔屋の市章は「京」の字に御所車。

正面入口

内部。エントランスホールのアーチはイスラム風の葱花形。

屋上から撮影。塔屋のタレットは毛筆がモチーフ。

東側(河原町通側)

西庁舎
昭和6(1931)年完成。4階は昭和41(1966)年増築。

市役所前広場には姉妹都市等から贈られた記念物が設置されている。
(キエフ、フィレンツェ、西安、ケルン、コンヤ、パリ、ボストン)

 


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