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京都府京都市左京区 京都市美術館
Kyoto city museum,Sakyoku,Kyoto city,Kyoto

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Nov.2012 中山辰夫

岡崎文京ゾーンの中核的施設の一つで、平安神宮参道を挟んで、府立図書館と向い合せに建つ。
岡崎通りより望む

建築:昭和8年(1933) 設計者: 前田健二郎 (京都市営繕課) 施工: 清水組 構造: RC造2階 面積: 9,580u

昭和天皇の即位大典を記念して設置されたもので、市民の寄付で建設された美術館。
デザインは公募で決定され、その条件に「日本趣味ヲ基調トスルコト」とあった。
その結果、前田健二郎の案が採用された。前田は昭和初期の主だった設計競技のほとんどに上位入選を果たし「コンペの天才」と称されていた。

コンクリートのボデイに和風の瓦屋根を乗せる建築は帝冠様式と呼ばれ、昭和初期に流行した。
合理的で機能的というモダニズム建築の長所を生かしつつ、同時に日本の独自性をわかりやすく打ち出そうとした動きとされる。



軒の突出、ファサード中央には城郭建築風の千鳥破風が木鼻のようなものの上に乗り伝統性を印象づけた。

玄関廻り 扉の装飾は、中心は桐、周りには古代オリエント風の唐草文

窓周辺

その他意匠


日の字形平面・側窓採光という当時の美術館の基本的手法を崩さず、機能的な要求は確保するバランス感覚が目立つ。

館内入口〜ホール周辺
左右対称の階段を中心に据えるのはバロック的手法。その大階段がみもの。階段室周りの装飾は見ごたえがある。

和風の格天井にステンドグラス。日本オリジナルの橘模様。照明器具などにも日本風の要素が取り入れられた。

本館には4か所の入り口がある。前庭のある裏入口は正面入り口と寸分違わない設計のように思われる。

前庭

 


Dec.1992 撮影:高橋久美子

昭和8年建築


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