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京都市北区 今宮神社

Imamiyajinja, Kitaku, Kyoto City


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Apr.2011 大野木康夫 source movie

やすらい祭

Yasurai maturi, Kitaku, Kyoto city

 

今宮神社所在地 京都府京都市北区紫野今宮町21

4月10日、今宮神社にやすらい祭を見に行きました。

やすらい祭は太秦の牛祭、鞍馬の火祭とともに「京都三大奇祭」に数えられています。

重要無形民俗文化財「やすらい花」(4団体が伝承)のうち、今宮やすらい会(上野やすらい)と川上やすらい踊保存会(川上やすらい)の2団体が、当日午後、町内を巡回した後、今宮神社の境内に巡行しています。

やすらい花は、京都市の紫野や上賀茂など洛北の四地区に伝承され、春の桜花の季節に、花を飾った長柄の風流傘をおしたて、行列となって巡回し、笛と歌の伴奏に囃されながら、シャグマを冠った異装の者が、鉦・太鼓を打ちながら、町の辻々で踊りをくりひろげるものであり、今日、日本の各地で行われる「風流【ふりゆう】」の典型的な一つである。

やすらい花の名称の由来は、踊歌の囃【はや】し詞【ことば】から名付けられたもので平安時代末期に名称がみえ、歌詞も記録されている。

やすらい花は、疫神を鎮める祭りであり、鎮花祭【ちんかさい】(はなしずめの祭り)の意味あいももっている。鎮花祭とは、春の花が飛散する時、悪霊や疫神も共に飛び散って人々を悩ませるという言い伝えから、この時期に疫神を鎮めるために行われるようになり、後に次第に風流化し、人々は踊り狂いながら神送りをするようになったもので、稲の花が早く飛び散らないようにという農耕の予祝行事の意味あいも加わったとされる。

現在、地区によって公開される日が異なるが、もとは三月十日(明治の改暦後は四月十日)に、各地区から行列を組み、町内を練りながら今宮神社(京都市北区紫野今宮町)に巡行していた。

今宮神社は、疫神を祀ったことに始まるとされる神社で、今宮やすらい会は、現在でも同神社に巡回しているが、他の三地区は立ち寄らず、それぞれの場所から神社を遥拝し、踊りを奉納するなど、かつての形態を継承している。各伝承地区で行列の構成等に多少の違いはあるが、大ぶりの傘の周囲に緋色の布を垂らし、傘の頂部に生花を挿した花篭をのせた、いわゆる風流傘(「傘ぼこ」、「花傘」)、白小袖、白袴の上に緋色の打掛をはおり、頭にシャグマを冠った四人の踊り手(「鬼」、「大鬼」と呼ばれ、このうち二人は鉦を、他の二人は太鼓を持つ)、緋色の振袖に袴をはき、シャグマの上に烏帽子をかぶり、胸に羯鼓【かつこ】をつけた二人の子供(「かんこ」、「かんこもち」、「小鬼」)、歌い手(「音頭」、「音頭とり」)、笛、囃し詞の役の多数の人々(「太刀持」)などで構成され、地区内の小祠【しようし】や定まった場所、あるいは希望する個人の家の前などで、歌と囃し詞、笛を伴奏に四人の踊り手がシャグマを振り乱し、鉦・太鼓を打って激しく踊り狂うもので、その芸態や構成など我が国の芸能の変遷の過程を示すもので貴重である。

(国指定文化財等データベースより)

境内風景

今宮神社は大徳寺の北西に隣接しており、祭神は3柱(中御座:大己貴命、東御座:事代主命、西御座:奇稲田姫命)で、疫社(境内社)には素盞鳴命も祀られています。

平安時代から疫病を払う御霊会(紫野御霊会)が行われており、それがやすらい祭の起源とされています。

風流傘

行列の先頭を行く旗の次に歩きます。

踊り奉納中は拝殿の南東に待機しており、下に入ると疫病に罹らないとされています。

多くの人が行列の到着を待っています。

行列は正午過ぎから町内を巡回し、午後3時頃に今宮神社にやってきます。

あぶり餅の店先でも踊るようです。

境内では4箇所で踊るということですが、2組の行列が一緒に踊る本殿前で待つことにしました。

今宮神社のすぐ北、紫野上野町の光念寺を出発し、紫野の各所で踊りながらやってきた上野やすらいの行列が境内に到着しました。

拝殿を2週廻り、本殿前で踊りの準備をします。

世話役に手をひかれた小鬼に続き、踊り手(黒鬼2名、赤鬼2名)、音頭取り、囃子方と続き、しんがりは太刀持ちが続きます。

踊り手は中高生くらいでしょうか。

この日は見られませんでしたが、川上やすらいの踊り手は大人で、赤鬼のシャグマは黒に少し赤が混じったものを被ります。

小鬼は幣殿脇に控え、囃子方と太刀持ちは踊る場所の端に座ります。音頭取りの指揮でシャグマを被った踊り手が輪になって踊ります。

5分ほどしたら、もう1組の行列が本殿前に到着しました。

2組の行列が一緒に輪になって8名で踊ります。

踊り手が飛び上がるたびに赤と黒のシャグマが跳ね上がる様は大変美しく、この祭最大の見せ場だと思います。

踊りが終わり、行列は分かれて境内各所で踊ります。

境内社日吉社の前でもう一度踊りを見ました。

 

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