京都府京都市西京区　桂離宮

Katsura Rikyu(Imperial Villa), Nishikyoku, Kyoto city

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Nov.2011 大野木康夫 source movie

2011.11.28撮影　大野木康夫

秋の桂離宮を訪れました。

11月後半の参観申し込みは、8月1日消印有効の往復はがきで申し込みますが、なかなか当たりません。

私は修学院離宮、仙洞御所と日をずらして申し込みましたが、桂離宮だけ当たりました。

13時30分からの参観なので、13時過ぎに到着し、周囲の穂垣や表門、桂垣を見て回りました。

ところどころ紅葉していました。

5月に続いて2回目の参観です。

参観者休所で説明ビデオを見てから、庭園内に入ります。

御幸道や紅葉山は紅葉していました。

御成門から正門を見ると、外から見るよりも紅葉が淡いような気がしました。

引き返して御幸道から土橋を望みます。

紅葉山を通って外腰掛に向かいます。

蘇鉄の菰巻作業の最中でした。

外腰掛とその周辺

行の飛石（延段）を撮影することができました。

正門の真の飛石（切石のみで構成され、楷書を表す。）、笑意軒前の草の飛石（自然石のみで構成され、草書を表す。）と並び称せられ、切石と自然石を混ぜてあり、行書を表すとされています。

他にも織部好みの二重桝形の手水、砂雪隠など多くの見所があります。

池のほとりに出ました。

州浜の向こうには天橋立、その向こうには松琴亭が見えています。

遠く西の方には書院群も見えます。

一本の白川石で構成された石橋

説明の方によれば、この橋で立ち止まって撮影に夢中になって池に落ちた方がいるそうです。

松琴亭が近くなりました。

石橋の右手には、桂離宮三景の一つ、「流れ手水」の飛石が見えます。

石橋の手前、荒磯の石組の向こうの木立の中に、内腰掛（卍亭）が覗いています。

石橋を渡って松琴亭に向かいます。

「流れ手水」もはっきりと見えます。

松琴亭の内部は、桂川の洪水の際にできた線が依然としてくっきり残っています。

斬新な青と白の市松模様の襖や壁紙は、加賀奉書でできています。

それらを含め、松琴亭の内外を撮影しました。

松琴亭から土橋を渡って賞花亭に向かいます。

賞花亭には「龍田屋」と染め抜かれた暖簾が架かっていました。

賞花亭は離宮で一番の高所に位置するため、眺めがいいです。

賞花亭から坂を下り、園林堂に向かいます。

対岸に書院群が見えます。

園林堂横の飛石が変化に富んだ配置になっていました。

園林堂から土橋を渡って笑意軒に向かいます。

船着場周辺の燈籠や紅葉越しに見る書院群が印象的です。

園林堂を振り返ると、紅葉がきれいでした。

笑意軒の象徴、舶来の格子柄のビロードを斜めに裂いて金箔をはった壁の意匠です。

その他、笑意軒の内外

草の飛石もあります。

二重になった土橋の付近の紅葉は、残念ながら少しくすんでいました。

笑意軒を後にして、園林堂の前を通って書院群に向かいます。

書院群は南側に紅葉がありますが、少し離れているのが残念です。

書院の前から月波楼に向かいます。

古書院の月見台を通して紅葉を見ました。

月波楼から見た紅葉山、松琴亭。

月波楼内部

書院御輿寄の「真の飛石」と「六つの沓脱ぎ」

最後に住吉の松と月波楼扁額を見てから、もう一度真の飛石を振り返りました。

出口付近から土橋、御幸道、船着場

出てから周辺を撮影しました。

今年は紅葉が少しくすんでいますが、それなりに風情がありました。