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京都府京都市西京区 西芳寺
Saihoji, Nishikyoku, Kyoto city,Kyoto

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京都市西京区松尾神ヶ谷町56 西芳寺湘南亭 本家 重文 近世以前/住宅 桃山 桃山 桁行五間、梁間二間、一重、入母屋造、こけら葺 19070828
京都市西京区松尾神ヶ谷町56 西芳寺湘南亭 待合及び廊下 重文 近世以前/住宅 桃山 桃山 桁行三間、梁間一間、一重、切妻造、こけら葺 19070828

June 30,2013 大野木康夫 HD video

所在地 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56

西芳寺は 731年に開かれた寺を、1339年夢窓疎石が禅宗寺院として復興したものである。
復興当初は、平地部に二層の楼閣瑠璃殿をはじめ、いくつかの庭園建築を持つ池庭、山腹に洪隠山とよばれる枯山水石組と座禅堂指東庵、山頂の展望地点に縮遠亭が建てられていた。
自然地形を利用し、石庭や建物に彩られた庭園は華やかな風景を呈していたと伝えられている。
1469年の兵火で建物は失われたが、庭園は夢窓疎石が整備した地割と石組が全て苔に覆われながら保持されており、荒廃した後の姿も名園と評価されている。
建築と庭園との一体化、確実な手法の石組、眺望という視点等をとりいれた前代までと異なる形式の庭園であり、鹿苑寺庭園、慈照寺庭園をはじめ後世の庭園に大きな影響を与えた日本庭園史上重要な位置を占めるものである。
西芳寺はこの西芳寺庭園が特別名勝に指定されているのに加え、16世紀末に茶亭として建てられた湘南亭(本家、待合及び廊下)が重要文化財建造物に指定されている。

西芳寺ハ天平三年行基ノ開基ナリト傳フ
延元四年中興ノ開山夢想國師ノ住持トナルヤ堂宇ヲ再興シ林泉ノ築造ニ力ム
乃チ方丈前黄金池ヲ繞リテ園ヲ造リ以テ向上關ノ小門ニヨリテ岡阜ノ傾地洪隱山ニ連リ其處ニ曲路ヲ設ケ或ハ洞窟ヲ穿チ或ハ亭庵ヲ建テ勝地ニ黄金池十境及洪隱山十境ノ名ヲ附ス
爾來幾星霜屡々兵火ノ亂洪水ノ厄ニ遭ヒ修補ヲ加フルコト數囘
隨ツテ當時ノ状貎ヲ改變セラレタリト雖モ黄金池洪隱山ハ今仍ホ當時ノ俤ヲ存シ林叢泉石ノ風致ト其ノ間ニ配置セル亭庵ノ雅趣トハ人々ヲシテ坐ロニ往時ヲ偲ハシメ本邦著名ノ古園タルヲ思ハシム
池畔ノ茶室湘南亭ハ特別保護建造物タリ

建元年中夢窓国師が修築したものと伝えられる。
上部洪隠山に指東庵の岩組を残し、下部に黄金池を中心とした林泉が設けられてある。
旧態よく保存せられ。景観特に優秀であり、苔の成育よく古くから苔寺の通称をもって広く知られている。

(国指定文化財等データベースより)

西芳寺は西京区松尾の南西部、洪隠山の麓、南に西芳寺川が流れる谷合に位置しています。
「苔寺」の通称のもととなった境内の庭園は特別名勝に指定されており、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産にもなっています。
主要地方道である京都府道29号宇多野嵐山山田線から小学校の横を通る狭い道を入っていくため、かつては観光バス等で大渋滞が発生し、問題となったため、昭和52(1977)年7月から少数参拝制として、事前(希望日の1週間前まで)に往復はがきで申し込み、許可を得て参拝する方式をとっています。
申し込んで満員で許可されないということはほぼないような気がしますが、念のため希望日を複数にしておけばよいと思われます。
少数参拝制で、時間をかければゆっくりと拝観できるので、日程に余裕のある方にはおすすめです。
現在、京都駅や三条京阪から嵐山経由でほぼ門前の苔寺前まで京都バスが運行しており、JR二条、花園駅や地下鉄太秦天神川駅も経由するので、そのバスを利用するのが一番便利です。

バス停から少し歩くと総門や境内の木立が見え、木々の間から重文指定の茶室「湘南亭」の屋根がのぞいています。

参拝時間はおそらく午前10時、午後1時の2回に分かれていますが、参拝申込時には時間の指定はできません。
申込者が少ない場合やお寺の行事の関係で1回だけになることもあるのかもしれません。
今回は午前10時の指定となっていました。
参拝入口は衆妙門、指定時間の約30分ほど前に開門します。

参拝者は本堂である西来堂で宗教行事を行ってから庭園に案内していただけます。
宗教行事の内容は、許可はがきに書かれています。
おそらく1回の定員は200人ほどです。
今回は、除災招福の御祈祷ということで、般若心経を3回、座禅和讃を1回唱えたのち、祈願札に願い事と住所氏名を書いて納めました。

宗教行事が終わったのが10時30分、順次庭園に向かいます。

唐門、観音堂付近で人の波が過ぎるのを待ちました。お寺の方の庭園の説明を聞くことができます。

30分もすれば人が途絶えるので、ゆっくり庭園を回り始めました。
庭園は心字池を中心とした回遊式庭園で、梅雨時でもあり一面緑の苔に覆われています。

湘南亭(重要文化財)

桃山期の建築

本家
桁行五間、梁間二間、一重、入母屋造、こけら葺

待合及廊下
桁行三間、梁間一間、一重、切妻造、こけら葺

千利休の二男少庵が建てたもので、幕末に岩倉具視が匿われていたこともあるそうです。

湘南亭付近

心字池の東南部は入り組んだ浮島や石が美しいです。

心字池東岸からの眺めと潭北亭

鎮守堂が建っているのが夕日が島、夕日が島の左手(南)に隣接しているのが朝日が島です。

心字池北岸

向上関から庭園の上段へ向かいます。

須弥岩組とその付近

指東庵、枯山水岩組付近

座禅石付近

もう一度庭園入口付近を撮影しました。

ほぼ1時間、貸切状態でした。
時間がある方は苔庭を心行くまで堪能できると思います。
時間制限はないので、閉門時間まで粘ることは可能ですが、午後1時の回の方が入ってこられる時間になったので、切り上げることにしました。





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