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京都府向日市 南真経寺
Minamishinkyoji, Muko city, Kyoto

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September 18,2017 大野木康夫


所在地 京都府向日市鶏冠井町大極殿64

      

開山堂(京都府指定文化財)

寛永19(1642)年の建築
桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、向拝一間、本瓦葺

南真経寺は向日市鶏冠井町大極殿に所在する。日蓮宗元京都妙顕寺末寺であって、創建は鎌倉時代末の徳治二年(1307)あるいは延慶三年(1310)と伝え、日像によってなされた。その後の沿革については不明な点が多く、近世になって荒廃していた諸堂の復興が行われている。
開山堂は伽藍の中心建築で、南面して建つ。桁行五間梁行五間の規模で正面に一間の向拝を付し、洛中の日蓮宗系本山本堂の多くが正面七間であるのに比べるとひと回り小さい。組物は舟肘木、軒は二軒半繁垂木、妻飾は虹梁大瓶束とする。四周の軒先に軒支柱をたてるがこれは後の補足になる。平面は、手前一間通りを吹放し板敷の外陣とし堂内は、中央三間四方の内陣と、その両側と背面一間通りの脇陣に区分する。内陣の後方寄りの一間四方を囲って内々陣とし、来迎壁の前に須弥壇を構え壇上に禅宗様宮殿を据えて開山尊像を安置する。天井は外陣を鏡天井脇陣後陣を棹縁天井、内陣は格天井を受けている。後陣の両端間は一間四方の小室につくり、背面中央間の後戸の左右に脇仏壇を構える。棟札により、寛永19年(1642)の建立で、当初より御影堂(開山堂)として建てられたことがわかる。
平面構成は、近世京都の日蓮宗本堂に共通した形式であるが、背面両隅に方一間の小部屋を作り、側面の開口が一間だけで閉鎖性が強いところなど古制を示す。また京都地方の他の本堂建築と比較すると、側柱を角柱とし、組物に舟肘木を用い、正面両脇出入口に桟唐戸をたてず、単に引違とするなど、他に例のない手法を用いており、住宅風で和様の性格が著しい点が注目される。
(「京都の文化財」第5集より)

              

本堂(京都府指定文化財)

正徳4(1714)年の建築
桁行三間、梁間四件、二重、宝形造、向拝一間、背面仏壇附属、本瓦葺

本堂は、開山堂の東南に位置し、開山堂と渡廊下でつながれる。外観二重の宝形造本瓦葺の建物で、正面に一間の向拝を付し西面する。正徳4年(1714)建立と伝え、規模は正面三間、奥行四間で、正面一間通りを吹放しの外陣とするなど、開山堂と似た建築構成を持つ。側まわりは角柱を用い組物は舟肘木とする。内外陣境と内部の柱計四本は円柱とし、縦横に虹梁を架け内部空間を形づくる。背面に奥行半間の仏壇を張り出している。二重になっているのは外観だけで、内部は鏡天井を張っており外観とは関係がない。本尊は塔中題目など日蓮宗寺院において一般的に本堂に祀るもので、当堂が本堂であることは間違いないが、本堂が開山堂よりも小さい建物となっているのは京都地方では類例がない。
(「京都の文化財」第5集より)

                   



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