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長野県塩尻市 平出遺跡 
(Hiraide Ruins, Shiojiri, Nagano)

山麓の湧水が生んだ文明

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長野県塩尻市宗賀
国史跡 

Nov.2010 撮影/文:野崎順次

撮影日: 2010年11月17日

平出遺跡は、長野県松本平の南端にあたり、西に穂高岳や常念岳など北アルプスの峻嶺を、また東に鉢伏山や高ボッチ山など東山山麓のなだらかな山並みを仰ぎ見る。
南には比叡の山が横たわり、その東麓には石灰岩の割れ目から湧き出す「平出の泉」がある。
遺跡は泉から流れ出る渋川に沿って東西約1km、南北300mの範囲にわたって帯状に広く展開する。
平出博物館は、比叡の山南側の山麓際にあり、裏山には平出の古代集落を治めていたと考えられる豪族の古墳が3基残っている。

遺跡は江戸時代から土器や石器が拾える場所として知られていた。
昭和22年:住宅の裏畑から偶然掘り出された緑釉水瓶が国学院大学教授大場磐雄氏、宗賀小学校教諭原嘉藤氏の関心を呼んだ。
本格的な発掘調査は昭和25年に始まり、中でも古墳時代から平安時代の豊富な出土品は、当時の生活復元をある程度可能にすることができる貴重なものであると評価されている。
こうしたことから昭和27年、国史跡に指定された。
発掘調査はそれ以後も数回にわたって実施され、現在までに290軒を超える竪穴住居址、建物跡、それに伴う多くの土器、石器、鉄器類が見つかっている。

平出遺跡パンフレット

ようやく紅葉づいたJR中央本線で名古屋から塩尻に向かう。雪で白く輝く御嶽山の頭が見えた。

平出遺跡公園 ガイダンス棟
遺跡公園の訪問者が自由に立ち寄ることができる学習・休憩施設。

縄文土器発掘現場
縄文の村の東側で発掘現場を見ることができた。型取りをする直前で多くの縄文土器(約5000年前)が整然と露出している。地表から僅か1m位の深さに眠っていた。

縄文の村
およそ5000年前の縄文時代中期の村を再現している。ドングリの林に囲まれた茅葺き屋根の7軒の住居が弧状に並び、南側には信仰の対象となった立石をすえた広場がある。

古代の農村(古墳時代)
有力者の家だったと考えられる大型住居と穀物倉(高床式倉庫)を復元し、周囲にはモモなどの果樹園、森などを整備し、6世紀末から7世紀初頭の農村の様子を再現している。

長野県南西部特有の建築形式「本棟造り」の古民家が建ち並ぶ、現在の平出集落。「雀おどり」と呼ばれる建物正面の特徴的な棟飾りが目を引く。

平出歴史公園・平出の泉

古墳時代住居の復元
昭和26年に東京大学教授藤島亥次郎氏の設計により3号住居が復元された。古墳時代の竪穴住居としては全国初の復元となり、以降の復元住居の基本となった。

平出3号古墳

古代高倉(平安時代初期)の復元

平出1号古墳と2号古墳

菖蒲沢窯跡から道路へ

平出博物館・パンフレット

平出遺跡展示室:平出遺跡関係資料 

「塩尻の原始」展示室:塩尻市内の旧石器・縄文・弥生時代の資料

「塩尻の古代」展示室:塩尻市内の古墳・奈良・平安時代の資料

「塩尻の民俗」展示室:塩尻市内の民俗資料

参考資料
塩尻市HP
ウィキペディア「平出遺跡」
平出遺跡パンフレット
平出博物館パンフレット




July 2004 撮影:瀧山幸伸

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平出の村

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