JAPAN-GEOGRAPHIC.TV

奈良県奈良市 旧JR奈良駅旧駅舎 
Kyu JR Nara station, Nara City, Nara

Category
Rating
Comment
General
 
Nature
 
Water    
Flower
 
Culture
 
Facility
 
Food
 



Oct.2013 中山辰夫


(奈良市総合観光案内所)

奈良市三条半町11
近代化産業遺産

洋風建築と寺院を組み合わせたユニークな外観で古都・奈良の玄関口として親しまれたJR奈良駅の旧駅舎。
今は奈良市総合観光案内所として親しまれている。

外観全体


軒まで鉄骨鉄筋コンクリート造りで、コンクリートスラブの上に木造の屋根を乗せている。屋根は頂部に乗せ、方形造であり和洋折衷の建築である。
仏教寺院の塔をモチーフにした駅舎は全国にも例がなく、古都のイメージを最大限に表現している。

外観部分


正面外壁は、線の構成で作られた屋根と、面の構成からなる壁の組み合わせ。
軒から下は太い柱が丸見え、軒先には細い垂木が並ぶ。壁面タイル張り、スチールサッシを用いて西洋風、近代冠を出している。

外観意匠


宝相華・四弁花・忍冬唐草などの古代文様の飾りを随所に用いている。

建屋内部


吹き抜けの中央に大極殿と同じ柱が聳える。衣装が各部に取入れてある。

平成19年11月30日、国が国内の近代化に貢献した「近代化産業資産群」として発表した中に「奈良ホテル」と共に入り、「近代化産業遺産」として認定されている。 

≪参考≫
初代駅舎は、1885(明治21年)、大阪湊町〜奈良間に大阪鉄道が開設(同23年に開業)された当時は、和風の木造平屋建てとしてスタートした。
今にその姿をとどめる2代目駅舎は1934(昭和9年9秋)に誕生した。
線路の高架化に伴う駅周辺整備の一環で解体が検討されたが、市民からの保存の要望があって、現在の位置に「曳き家」移転され、新たな旅立ちをした。

この2代目駅舎の設計者は、当時の国鉄技術陣であると言われており、工事費は10万7千円(現在換算約30億円)であったと伝えられている。
当時の日本は、国粋主義が興隆していたが、奈良駅はその影響ではなく、設計者が独自に考えた和風デザインであると言われている。
また、屋根に相輪をのせることについては、寺院側の反対もあったと言い伝えられているが、関係者らの尽力によって実現できたらしいとのエピソードも残っている。

2代目駅舎の特徴としては、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造2階建て、延べ約1100平方メートル。西洋風・近代建築をも感じる和洋折衷建物であるが、全体として仏教寺院風のイメージをいだかせる独特のデザインとなっている。

参考資料≪奈良市市街地活性化協議会資料、近代化遺産ろまん紀行、和風ボダンの不思議、他≫





All rights reserved 無断転用禁止 通信員募集中