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Monthly Web Magazine (Sep.1, 2009)

■■■ 『宇都宮の郷土玩具「黄鮒」』 高橋久美子

「黄鮒」は、郷土玩具コレクターとしては、ずっと欲しかった一品でした。

ピンと立った背びれが元気そうです。

原色で塗り分けられているところは、郷土玩具らしい素朴な色づかいですが、一方で現代アート的な感じもします。

竹の棒の先に糸で吊されていて、昔は”藁つと”に刺して飾っていたようです。

最近は、ガラス製で携帯ストラップなども作っていて、こちらも、とても可愛いです。

 

添付説明書に書いてある「黄鮒」の由緒は以下の通りです。「昔、宇都宮地内に、天然痘が流行して多くの病人が出た。

そこで村人は神に祈り、病気の平癒を願った。

ある日信心深い一村民が、病人に与えるため魚を釣りに出かけ、

鯉のように大きな、黄色の変わったフナを釣り上げ、これを病人に与えたところ、

病気はあとかたもなく治った。

後年、村人はこれを神に感謝し、また病気除けとして黄鮒を型取り、

毎年新年に神に供えるようになりました。」宇都宮の「ふくべ洞」も長いこと行きたかったお店でしたが、やっと実現しました。

瓢をくり抜き、乾燥させて作る炭入れも購入しました。

11月に訪問しましたが、新しい製品が入ってくる良い時期なのだそうです。

 

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