MONTHLY WEB MAGAZINE June 2012

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■■■■■ 東京タワーを永遠に(2) 川村由幸

2010年9月のweb magazineでも同じテーマで投稿した東京タワー

5月22日にスカイツリーが開業し、スカイツリーを見るためか東京タワーの来場者も増加しているようです。

スカイツリーが予約で埋まっていて、展望台に上がれないので東京タワーでもという来場者も多いでしょう。

残念ながら、東京タワーの影が薄くなっているのは確かです。

でも、昭和という時代を象徴する建造物としての東京タワー、

戦後日本の高度成長時代をシンボルである東京タワーに私は深い愛着と思い入れがあります。

東京タワーはエッフェル塔ほどは美人ではありませんが、それでも中の上程度には美しい建造物です。

鉄板の表面に規則正しく並ぶリベットの作り出す造形は今ではなかなか見ることが出来ません。

今、東京タワーは昨年の東日本大震災で曲がってしまった先端を修繕しています。

今年の年末までには修理を終える予定だそうですが、その間19mほど低くなってしまうようです。

元のまっすぐな姿に早くもどることを楽しみにしています。

http://sky-tree.me/

このサイトからの受け売りですが、東京23区内の賃貸住宅に住んでいる人を対象にしたアンケートでは

・東京タワーとスカイツリーのどちらが好きか?

 東京タワー48% スカイツリー16.5%

・東京のシンボルとどっちですか?

 東京タワー約80%

・もし自宅から見えるならどっち?

 東京タワー49.3% スカイツリー23.8%

このように日本人の心には東京タワーが深く馴染んでいるのです。

ビルの隙間に見えるスカイツリーより、木々の間からのぞく東京タワーに心が休まります。

?

もちろん、自立式電波塔世界一の高さ誇るスカイツリーは近代建築の粋であり、

その技術は高く評価されるべきだと考えています。

それでも東京タワーへの思い入れは強くなるばかりです。

Japan Geographicの基本理念と同様、1000年後にも東京タワーが存在していることを願ってやみません。

昭和という時代が後世にどのように語り継がれるのか、東京タワーはその役割の大きな一端を担っていると思います。

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