Monthly Web Magazine Jan. 2014

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■■■■■ 正月に思う 田中康平

寒くなってきた。ロシア・ハバロフクス地方のArharaでは今朝は-40℃の気温がレポートされている。

緯度49.4度経度130.1度で稚内の少し北位の緯度だから日本にかなり近い地点まで北極から寒気が降りてきていることになる。

寒い冬は冬らしくて好ましくもある。

元旦の初詣は近くの神社まで出かけた。

高宮八幡宮といって、住宅地の中の小高い小山の上にある。由緒は古く7世紀に遡る。

百済を助け朝鮮に攻め入るべく後の天智天皇が斉明天皇と共この近くの磐瀬行宮にまで進出していたが、その時に設けた神社と伝えられている。

日本書紀にある白村江の戦いの2年前の661年頃に創建ということになる。

福岡の地に戻ってきてみると辺りが日本書紀や古事記の話に満ちている、本当にそういうことがあったのかもしれないとも思える古い神社だ。

一部の道が混雑防止で通行止めになっていることもあって神社にたどりつくまで住宅地の中をぐるぐる周る。

駐車場へ向う細い道にガードマンが立っていて誘導されて進むがクルマが前に詰まっていて動かない、後ろからも続いて身動きできない。

数十メートルをじりじりと一時間以上も進んでやっと駐車場に着くと8台分しかない、これでは混むわけだ。

造りは新しいが博多の町を見渡すいい場所にあって古来より戦略的な役目を果たしてきたのかもしれないと思わせる。今は平和な氏神様だ。

3日の日には室見川のユリカモメなどを眺めた帰りにそばにある鷲尾愛宕神社にも詣でてみる。

ここも小高い小山の上にあって古来より砦として用いられた様だ、高宮八幡宮と同様山の上の駐車場までノロノロ運転となってうんざりする。

こちらの起源は景行天皇2年(AC72年)と伝えられるが実在が疑われる天皇の時代ゆえ非常に古い起源がある位に解釈すべきなのだろう。ここも同じように眺めが良い。

九州王朝説というのがある。古代、九州に大和朝廷とは別の王朝があってこれが倭として朝鮮や中国に使いを送っていたとする説だ。

ひょっとするとこの鷲尾愛宕神社も高宮八幡宮とともに九州王朝の盛衰を眺め続けてきたのかもしれない。そう思うと楽しくなる。

今年は九州王朝でも追いかけてみるか、新年から思うことはそれくらいのことしかない、すこぶるのんびりとした正月がいい。

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