JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Apr. 2017

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■ 利根川堤防 川村由幸

ダイエットのためにウォーキングをしていることは以前お話したと思います。

2月の終わり頃から体重の低下が止まり、そろそろダイエット行為そのものを停止しようかなどと考えているこの頃なのです。

それでも速足のウォーキングは継続していて、そういえばカメラを持って歩いたことはなく、春めいた日に5DmrⅡを担いで家を出ました。

いつも歩いているのは、利根川の第一堤防と第二堤防にはさまれた調整池の機能を持つ田圃の中です。

   

ほとんど人と出くわすこともなく、自分の世界に浸るように歩くことができます。

今は田植えに備えての田圃の耕しが終わり、もうすこしすると水が入るのだと思います。

利根川第一堤防の菜の花かこれほど一面に咲くことを知りませんでした。

歩いている畦道にもカメラで覗くと美しい世界がひろがっていました。

       

 カメラを持って出ただけで、随分と視点が変わり、ウォーキングの畦道がとても豊かに見えてきます。

三月中旬までは冬枯れでただ茶色の景色ばかりが続いていたはずです。

     

どうです花畑のようでしょう。畦道の野の花もまとまるとさらに目を楽しませてくれます。

雑草と馬鹿にはできませんね。

写真に見える水路は利根運河です。これがあるおかげでたくさんの鳥達いも出会えるのです。

     

一番右の鳥は珍しいでしょう。コチドリといいます。目の周りが黄色で愛らしい小鳥です。

過去にはカワセミも目撃しています。あの瑠璃色の鳥が水面に何度もダイブして小魚を捕っていました。

でも目に優しいものばかりが見えるわけではありません。

   

そうゴミです。心無い人がいます。いろんなものが捨てられています。悲しいです。

ファインダーから覗く、ウォーキングルートは普段と違って見えました。冬から春へと季節が最も激しく変わる時期だからでしょうか。

こんなにも自然が息づいていることに気が付いていませんでした。これでまたしばらくウォーキングが続けられそうです。

この日はこんな光景にも出会いました。

 

たくさんの子供たちが土手滑りに来ていました。子供のころを思い出します。