JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Aug. 2018

Back number


筑波実験植物園 川村由幸

今年の夏は暑い。その暑いさなかに筑波実験植物園に行ってきました。

 

ここは国立科学博物館が運営し、植物の多様性を知り、守り、伝えることを目的とした植物園です。

しかし、真夏の植物園は格別に暑いのです。温室に入るのですから当然と言えば当然ですが。

そして夏は花も少ない時期なのか、小さく地味な花が多いのです。

  

それでも花にばかり目が向きます。

ここには約三千種の植物が生育しているのですが、どれが希少植物なのか全く解りません。

動物なら絶滅危惧種などの情報がいくらかありますが、植物の場合それがないのです。

もちろんそれは私だけに知識がないとこうことですが。

ですから、緑色でない花にばかり目が向いてしまいます。

それでも希少種かどうかは不明ですが花の無いめずらしい植物も多くあります。

  

そしてここは夏休みの子供たちの絶好の学習の場になっています。

私が訪問した時にも父親や母親に連れられた子供たちと多く遭遇しました。

植物園側もそれに合わせて「夏休み植物フェスタ」いう企画展を開催するほどです。

敷地面積140,022m2 夏に歩くのには過酷な広さです。私は入園して1時間も経たないうちに冷房の効いた車で 自宅への道を急いでおりました。次は秋の「つくば蘭展」に出かけてみようと思います。

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中