JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Oct. 2019

Back number


■  また月下美人 田中康平

クジャクサボテンの仲間は美しい花を咲かせるサボテンとして知られているがその中でも月下美人は一夜だけ豪華な大輪の白い花を咲かせる種としてよく知られている。

自宅にある月下美人の鉢は亡くなった母親が育てていたものだが、6年前に引っ越してから咲いたところを見たことがなかった。

それが今年は何ともう2回も花をつけ、今また蕾が伸び始めて3回目の花をつける態勢に入っている。

昨年は花はつけたのだが五島への旅行の日程と重なり見ることができなかった。

旅より戻って咲き終わって閉じていた蕾をこじ開けて水中花状態にしてしばらく眺めてみたくらいだった。

今年は3回も開花となると、どうしたのと思ってしまうが鉢の葉が去年にもまして勢いがいいのがその理由なのだろう、温暖化もあるのだろう。

今年は7月12日に初めて咲いた。この時はその堂々たる咲きっぷりをじっくり見ることができ喜びもひとしおだったが2回目(9月18日)3回目となると、まただね、と感動も薄れていく。勝手なものだ。

月下美人は日本国内ではメキシコ産の原生種のクローンが江戸時代にアジア経由で伝わってきて増やされていったようで、これもその末裔なのだろう、受粉しても実をつけるようにはできないようだ。大きな花が翌朝には萎んでしまって後はむなしいだけだ。

しかし何といっても咲きっぷりの見事さ一夜限りの儚さ、それがいい。

写真は順に 1回目開花2日前、開花日(7月12日)19:25、洞20:42、同20:51、翌朝04:35、2回目開花前日、開花日(9月18日)20:41、同21:47、3回目蕾(10月7日)

         

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中