JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Mar. 2020

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■ メジロが多い  田中康平

今年の身の周りの野鳥で気がつくのはメジロがいつもの年より多いことだ。2月から3月にかけて梅の花や早咲きのサクラの蜜を吸うメジロが楽しくもある早春の景観を作っている。メジロは北海道では夏鳥、東北以南では留鳥で世界的には東アジアに分布する。メジロの仲間(メジロ科)としては東アジアから東南アジア、中・南部アフリカに広く分布するがヨーロッパやアメリカ大陸には生息しない。インド洋の孤島モーリシャスやレユニオン島にもそれぞれ固有のモーリシャスメジロやレユニオンメジロが報告されている。どちらかといえば熱帯の鳥のようではある。その意味では地球温暖化の恩恵を受けやすい鳥かもしれない。温暖化も楽しむべきところのある気候変動ととみれば怖がることもないような気がしている。


写真は順に 1-3:2月1日自宅、4,5:2月19日油山市民の森、6-8:2月20日自宅、9:3月1日自宅そばの公園、10-14:3月3日初御代桜-那珂川市

              

 

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