JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Sep. 2020

Back number


■ RAW現像ソフト 川村由幸

RAW現像ソフトの定番はAdobeのLightroomです。私もいままでこれを使用してきました。
ただ、私が使用していたのは、古いバージョンで買い切りタイプのLightroomでした。
今、Lightroomは月額または年額の定額料金となっていて、ソフトを使用し続ける限り料金が発生します。
\1,000/月でも10年使えば\120,000となります。
もちろん、ソフトのバージョンアップやカメラの新機種への対応などメリットもあります。
でも私には、それがなんとなく納得が行かず、PC更新を機会にRAW現像ソフトを探してみました。
そして見つけたのが「Luminar4」、体験版を試して購入しました。購入金額は\10,000、アマゾンポイントがありましたので、実際の支払いは\6,000程度でした。
使用結果です。左がLightroom、右がLuminar4です。
  
Lightroomは今までの私のやり方をそのまま実行したもの、Luminar4はLightroomの現像結果にできるだけ近づける様に現像しました。100%で表示してみるとLiminar4の方が細部の表現が明確のようにも感じます。
もちろん、lightroomでも実現できることでしょう。
  

  

次の2枚も同じような傾向です。
要するに、使い始めたばかりのLuminar4で使い慣れたLightroomと大きく差のない現像が実現できていると思えます。
さらにLuminar4にはPhotoshop的な機能も組み込まれていて、ワンクリックでこんなことも可能です。

  

また、施した効果を一つの画面でbefore and afterが確認できる機能もあり、重宝しています。
 
こんな機能も最新のLightroomにはあるのかもしれませんが、古いバージョンを使用していた私には新鮮な思いでした。
ただ、デメリットもあります。
最大は処理速度の遅いこと。書き出しなどLightroomの1.5倍は確実に必要です。画像編集に移動してプリセットの現像画面を表示するまでにもチョットの待ち時間が発生します。
使用条件がcpu i5以上、RAM 8GB以上ですから、それなりのPCパワーが必要なのもデメリットでしょう。
Light roomにあるレンズフルロファイルを読み込んでおいての歪み修正の機能もありません。
良いことばかりではないのです。
それでも、使い続ける限り料金の発生するシステムへの抵抗感からLuminar4に乗り換えました。
これから使い込んで行く中で、長所・短所たくさん発見すると思いますが、それをも楽しんで使っていきたいと考えています。

 

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中