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岡山県赤磐市 備前国分寺跡

(Ruins of Bizen-Kokubunji Temple, Akaiwa City, Okayama)

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July 2011 野崎順次

岡山県赤磐市馬屋

国史跡

備前国分寺跡

撮影日: 2011年7月2日

国分寺は今から1300年ほど前の天平13(741)年、聖武天皇の命令により、全国60余国ごとに建てられた寺院です。備前国では現在の赤磐市馬屋に建立されました。国分寺の南側には東西に延びる古代山陽道を挟んで備前国分尼寺も建立されたと考えられています。

備前国分寺跡の伽藍配置

備前国分寺の伽藍配置は国分寺式伽藍配置と呼ばれます。東西約175m、南北約190mあまりの築地塀に囲まれた境内には、南門・中門・金堂・講堂・僧房という主要な建物が南北に一直線に並び、境内の南東に塔が配置されていました。中門と講堂は金堂を囲って回廊でつながっていました。

備前国分寺の遷り変わり

平安時代中頃から後半にかけての間に改修が行われたようです。平安時代末には、講堂と北側の回廊が焼失してしまったようです。この頃には、塔と金堂も使われなくなったと思われます。鎌倉時代以降に講堂は建て直されますが、建立当初の講堂よりも規模の小さな建物に縮小されたようです。規模を小さくしながら続いていきましたが、16世紀後半には使われなくなったものと思われます。国分寺がなくなった後に建立された石造七重層塔と祠が寺の面影を偲ばせるだけになってしまいました。

パンフレットと現地説明板

塔跡の復元と石造七重塔(市文)

この地の下に伽藍が眠っています。

ボロ屋の写真を撮っていたら、突然、軽四のおじさんが近づいてきて、カメラとマムシの話をした。昔、ここらは敵の夜襲を防ぐために夜行性のマムシを撒いたそうです。

参考資料

赤磐市の文化財HP


May 2008 瀧山幸伸

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