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大阪府大阪市中央区 日本綿業会館
Nippon Mengyo Kaikan,Chuoku,Osaka city,Osaka

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大阪市中央区備後町2-5-8 綿業会館 重文 近代/商業・業務 昭和 昭和6(1931) 建築面積920.11u、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上六階地下一階建、屋上塔屋付、北面非常階段附属 20031225


June 2013 中山辰夫

日本綿業倶楽部 (綿業会館)

大阪市中央区備後町2−5−8
国重要文化財

建築:1931(昭和6)年 設計:渡辺 節 村野藤吾 施工:清水組 6階建 地下1階 塔屋付

紡績業で栄えた大阪繊維業の繁栄を物語る記念碑的な建築物である。渡辺節のもとで村野藤吾が設計を手掛けた建築とされる。

吹き抜けの階段ホールや談話室の贅沢な造りが、当時の紡績業界の盛況さと華やかさを物語る。建設に費やした費用は、同年に再建された大阪城の修復費用とほぼ同じ(約75億円 土地代含む)だったと言われる。
外観はアメリカのオフィスビル風と代わり映えしないが内部は異なる。室毎に異なるスタイルで装飾されており、内外装飾の細部まで最先端のデザインや設備が施され、「最高の美」を求めた造作となっている。
昭和6年にしてセントラルヒーテイングの採用で、ダクトはすべて壁面内に配管されている。

これから先は本館のみの紹介である。

■■外観

1962(昭和37)年に新館を増設して廊下で結ぶ。旧館部を本館と称する。
正面玄関は三休橋に面しており、大阪中央公会堂まではガス燈が並び今でも使える。
1階は石張りであるがゴツゴツした感じもなくフラットである。2階から上は薄茶色のタイル張りである。

■細部意匠の羅列

各階の縦長窓は各階で微妙に少しずつ異なる。2階の窓は装飾用の焼き物で囲まれ、下方には手すりが付く。
フラットな壁面はモダニズムの未来志向の表現で設計者の強い意図があるとされる。


玄関扉の細工も見事である。

■■玄関口(1F)
大きなシャンデリア シャンデリアは供出されたので初期のものとは替わっている。

■■玄関ホール(1F)

■故岡 常夫氏(東洋紡績 専務取締役)の銅像
イタリアルネッサンス調でまとめられたホール中央に構える。銅像は戦時中供出されたが、原図に基づき復元された。
やすこ未亡人から「日本綿業の進歩発展をはかるため」(故人の遺言として)100万円の寄付を受け、これに関係業界からの拠出金50万円を加えた150万円の基金(現在の貨幣価値は約75億円)で建設が竣功された。

銅像の後方の大階段は、ホール正面に配され、左右対称となっている。比例美を追求した空間と言われている。

■ホール内一覧
ロビ―は吹き抜けで、もうさらに大きなシャンデリア テーブルに掛かる白いカバーが懐かしい。

アーチ形の柱、床面もイタリアのトラバーチン大理石である。ところどころ斑点がある。

■■会員食堂(1F)
■全体

手前は床が低く奥は数段分高い。高低差のある空間に仕上がっている。
豪華な造りである。ミューラル・デコレーションの装飾天井、透かし彫りのガラス窓が目を惹く。
室の周りやセパレトする壁面は吸音材で出来ている。

■天井
ミューラル・デコレーションの装飾天井と案内にある。当時アメリカで流行していた。

■その他、当初のままの什器

■■エレベーターと郵便函

■エレベーター

エレベーター扉の金色の装飾が、周囲のトラバーチンの材質との対比で一層鮮やかに見える。
突き当り奥の左右が会員食堂とホール。およびホールからの2F階段

■郵便函

郵便局とダクトで直結していた)

■■ホールから2階へ上がる中央階段
滑らかに連続する手すりが自然と上階へ誘う。

■■グリル(地下1F)

壁面には七宝が埋め込んである。珍しい。タイル化粧の衝立?もある。

■■B1からのらせん階段付近

■■談話室(本館3F)

■全景
思わず声が出そうな豪華さである。天井は吹き抜け。

■ここの室だけにあるタイルタベストリ−
京都泉涌寺で焼かれた清水焼である。タイルの大きさ、模様はわずか5種類。
壁面が大変複雑に見えるのは、タイルの配列とそこに施された釉薬(しゃくやく)の微妙な変化によるものとされる。されど豊富な色合いに圧倒される。
さすが綿花も飾ってある。

■暖炉周りを始め、室内の什器類や木製品にすべてに、手の込んだ装飾が施されている。

■窓はワイヤー入りの耐火ガラスが使われている。空爆の時も無傷だった。

■照明器具も素晴らしい。

■■談話室から4Fへ上る階段
超豪華な、意匠一杯の出来上がりである。
壁面から片持ちで支えられた階段は渡辺節会心のデイテールとされる。

■■特別室(本館3F)
貴賓室である。 窓や壁が直線的であるに対し、天井・家具の曲線がうまく組み合わされている。

■部屋内及び来賓者名メモ
気品のあるシャンデリア、天井の草花や小鳥をあしらった繊細な装飾。

■来賓用椅子と控え椅子

■扉部意匠細工と黒電話(部屋にマッチしている)

■■会議室(本館3F)
通称「鏡の間」といわれる。アンピール・スタイルと呼ばれ、天井、壁、開口部の装飾を抑えたデザインが特徴。
床下はアンモナイト化石の入った天然石
使用中で見学できず。「引用:パンフレット」

■■吹き抜けのロビーを上から見た様子 豪華なシャンデリアは一基200kgを越えるとか。

■■大会議室(本館7F)
最上階にある。アダム・スタイルと呼ばれる軽快で、優雅な古典様式で柱型を並べた壁のデザインが特徴。
■全景「引用:パンフレット」

■部分詳細

■床板は一本長さ3.5mの板が敷き詰めてある。

■空調は全館セントラルヒーテイング、ダクトはすべて内臓式である。これにもビックリである、

■所在

■■紡績神社
屋上に祀ってあります。

参考資料≪パンフレット、HP、近代建築大全、他≫



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