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大阪府島本町 サントリー山崎蒸留所

(Suntory Yamazaki Distillery, Shimamoto town, Osaka)

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Sep.12.2017 中山辰夫

大阪府三嶋郡島本町山崎5−2−1

大山崎の歴史

 

JR山崎駅が起点である。山崎駅は1927(昭和2)年建造のレトロな駅舎、駅舎は京都府の大山崎町ダガホームの一部から大阪府になり、全国でも珍しい府境の看板がある。京都方面の大カーブで電車が減速するため、鉄道写真撮影のポイントとして鉄道フアンの仲間では有名。

  

大山崎町は古代〜近世にかけての歴史が豊富で楽しみな地域である。

    

駅前には妙喜庵(国宝「待庵」)がある。

 

サントリー山崎蒸留所へは、東海道線(JR京都線)に沿って歩く。この道は西国街道であったため、所々で往古の気配に接する。

          

関大明神社は、旧西国街道沿い、京都府と大阪府の境に建つ神社。創建は不詳。古代の関所「山崎関」跡といわれ、平安時代に関所が廃止された後は「関戸院」として貴族や官人の宿泊施設に使われたといわれる。

本殿は室町時代中期頃の建立で大阪府指定文化財。

JRの電車の中から見える建屋が目の前である。踏切を渡ると工場敷地。工場の建屋と構内道路(一般道)に沿って緑地帯が整備されている。

         

見学は受付窓口を通して始まる。工場内見学は事前申し込制であるが申し込み多数で中々当たらない。

     

山崎蒸留所は、山崎駅から徒歩十分、天王山の豊かな森に抱かれるように日本初のモルトウイスキーの蒸留所である。

同蒸溜所では、同社のシングルモルトウイスキーの主力銘柄である「山崎」を生産している。また、同蒸溜所及びインターネットショップ限定販売の山崎の樽出原酒を生産する。

創業者 鳥井信治郎がジャパニーズウイスキーをつくりたいと、「良質な水」を求めて山崎の地を選らび、1923年に日本初のモルトウイスキー蒸留酒の建設に着手した。信治郎は幾多の困難を乗り越えて高品質なウイスキ—を生み出し、日本人にウイスキー文化を根付かせた。

(松下幸之助が【商いの師】として生涯敬愛した男・鳥井信治郎氏については、伊集院 静氏の近著『琥珀の夢』集英社が詳しい)

工場外観

      

工場内見学 基本的には撮影自由である。案内に従って工場内を巡る。所要時間は30〜40分

入口と見学コース

  

製麦〜糖化〜仕込〜発酵→二条大麦〜仕込槽〜発酵槽(木桶発酵槽とステンレス発酵槽)

       

原料は、水と大麦。大麦を発が乾燥させ麦芽にし、仕込水と共に仕込槽へ。麦汁をつくる。「離宮の水」と称される地下水を利用。

ろ過した麦汁を発酵槽に移し、酵母を加える。酵母は麦汁の糖分をアルコールに変える。この工程で出来た発酵液が「モロミ」。

モロミのアルコール度数は約7〜8%。様々なタイプの原酒をつくるため、2種類の発酵槽を使い分ける。

蒸留

     

「モロミ」を、”ポットスチル”と呼ばれる蒸留釜を用いて2度蒸留(初溜・再溜)することでアルコール濃度の高い(70度)”ニューポット”を生み出す。大きさや形状の異なる蒸留釜を使い分けることで、多彩な味わいのある原酒を生み出すと説明あり。

「ニューポット」誕生。度数は約65〜70%。蒸留されたばかりの無色透明なモルトウイスキー

 

貯蔵庫 

     

三段位に積み上げられた樽がズラリと並ぶ。長いものでは30年以上寝かされる。無色から琥珀色の液体に変わってゆく。

「ニューポット」を樽に詰めて長時間じっくり寝かせて熟成の時を与える。同じニューポットでも詰める樽の大きさ・形状・材質・貯蔵場所の機鋼や風土、貯蔵場所の保管位置などで、複雑に味が変わる。組み合せが無限にあるため「樽熟成の神秘」といわれる。

0001号樽

  

樹齢200年以上の生木から樽はつくられる。樽はウイスキーの揺りかご。

1号樽は1924(大正13)年、鳥井信治郎と竹鶴政孝の手で造られ、1829年に「白札」として発売されたが、不評に終わった。

ブレンド〜瓶詰

ウイスキー原酒は、ブレンダーの手にゆだねる。ブレンダーは原酒の熟成状況をチェックし、厳選して配合までを決定する。

見学コースのラストはテイステイングルーム

    

シングルモルトウイスキー「山崎」の構成原酒(非売品)をテイスティングできるコーナー。

シングルモルトウイスキー「山崎」を存分に体感できる。

山崎ウイスキー館(2階建)

                   

日本のウイスキ—の歴史・つくりのこだわり、など展示。懐かしいポスターに出合える。

ウイスキーライブラリー

          

多彩なウイスキー原酒などが並ぶ壁面。実際に使用している発酵槽も見られる。サントリーが保有する樽は百万樽にも上るとされる。

テーブルや椅子、床材にもかって樽材だった材木が一部使われている。飲酒もできる。ショップもある。

庭園

    

園内の水はし子未遂と同じで通常は透き通っている。

椎尾神社

    

椎尾神社はサントリー蒸留所の中央を抜けて、ちょうど奥まった場所にある。

参考資料≪サントリー配付パンフレット、京都府の地名、他≫

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