JAPAN GEOGRAPHIC

大阪府太子町 鹿谷寺跡

(Remains of Rokutanji Cave Temple, Taishi Town, Osaka Pref.)

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日本では稀な石窟寺院跡、文献に記録なし 
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April 14, 2018 野崎順次 source movie

国史跡

奈良時代に二上山山麓に造られた鹿谷寺跡は、凝灰岩の岩盤を掘り込んで作られた大陸風の石窟寺院です。中国大陸には敦煌や龍門石窟など、数多くの石窟寺院が見られますが、奈良時代にまでさかのぼる本格的な石窟寺院は、我が国では二上山山麓以外には知られていません。寺跡の中心部には、十三重の石塔と岩窟に彫りこまれた線刻の三尊仏坐像が遺されており、かつてこの周辺から日本最古の貨幣といわれる、和同開珎が出土しています。

(太子町ウェブサイトより)

石切場跡

ここから産した石材は、二上山凝灰岩です。古墳時代終末期に奈良県明日香村高松塚古墳、マルコ山古墳の横口式石槨の石槨材として利用されています。また、古墳や石棺の他にも寺院や宮殿の基壇化粧石などにも利用されています。二上山の岩屋、鹿谷寺跡もかつての凝灰岩石切場の跡を寺院に利用したものといわれています。この石切場跡は凝灰岩の露頭が剥き出しになっており、岩塊には矢の跡が多く残り方形の切り出し痕跡が認められます。

(現地説明板)

        

山道を下り、古代池に至る。

             

それから、また下って、下り過ぎて、登り直して鹿谷寺跡にたどり着く。

国史跡 鹿谷寺跡

この遺跡は、凝灰岩の石切場跡に造られた8世紀頃の寺院の跡です。寺の中心部は、石切場跡の尾根を幅10m程度南北に切出して造成されています。遺構としては凝灰岩製の十三重多層塔と浅い石窟に線刻された三尊座像、及び西側岸壁寄りの小岩塊に浮彫された仏立像一体があるのみです。十三重多層塔は、地山を掘り残して造成されたと伝えれています。また塔の南面には、舎利孔が穿たれています。石窟内の三尊座像は、比較的保存状態もよく光背や衣の襞、蓮華座も認められます。

(現地説明板)

          

十三重多層塔

                      

線刻三尊座像のある石窟

               

小岩塊に浮彫された仏立像

       

下ると地蔵菩石仏、ここらは二上山万葉の森というらしい。

           

竹内街道を歩いて太子町市街に至る。

                     

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