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滋賀県甲賀市 天満神社

Tenmanjinja,Koka,Shiga


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Sep.2010 撮影: 中山辰夫

甲賀市水口町高山364

祭神:菅原道真

三大寺村の北西に位置し、村東部を杣川が北西に流れる。南は飯道山系に続く。集落は杣川を見下ろす高台にある。

西暦1500年頃、甲賀の土豪は「甲賀五十三家」と称して、郡内に割拠、「同名中惣」「郡中惣」の自治連合体を形成していた。

中でも「山中」「伴」「美濃部」の3同名中が連合して「柏木三方中惣」を形成した。

天満神社の創祀年代は不詳であるが、社伝によれば美濃部氏が知行となった際、道真公を奉祀し、天満宮と称したが、後天満神社と改称したとある。

本殿内には、天文5年(1536)刻銘の鰐口が残されている。

1100㎡強の境内には、拝殿・本殿・手水舎・社務所が建つ。本殿の意匠が素晴らしい。

拝殿

入母屋造 間口二間三尺 奥行二間

本殿

市指定文化財

中規模の一間社流造、檜皮葺、間口四尺四寸、奥行四尺で覆屋の中に建つ。

平面はやや横長の身舎を前後2室に分け外陣・内陣としている。

各部の構造はや蟇股などの細部意匠は概ね中世の様式を踏襲するが、一部に近代的な技法の萌芽が見られ、16世紀半ばの建造とされる。

特に向拝周りの意匠は独創的で、市内の重文社殿と遜色の無い優れた社殿として市の文化財に指定されている。

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