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滋賀県米原市 鎌刃城跡
Kamaha Castle ruins, Maibara city, Shiga
 
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March 21,2019  大野木康夫 source movie

所在地 滋賀県米原市番場

国指定史跡

鎌刃城跡は、米原町の東部の標高384mを頂点とする山稜に所在する中世の山城跡である。
城跡が位置する山稜は、京極領と六角領の境に位置し、この周辺には佐和山城・菖蒲嶽城・太尾山城・磯山城などが所在し、こうした城跡は境目の城として機能した。
鎌刃城の築城年代は明らかではないが、『今井軍記』には文明4年(1472)の京極家の家臣による鎌刃城攻めの記事があることから、応仁の乱の時期には築城されていたものと考えられている。
また、天文期には近江守護六角氏による鎌刃城在城の京極家家臣であった堀氏攻めが行われている。
堀氏は、この時期六角氏側についたり、浅井氏側に属するようになったりしたが、元亀元年(1570)に織田信長に内応して、浅井氏に対抗するようになる。天正2年(1574)、堀氏は信長により改易され、城内に備蓄されていた米穀二千俵が徳川家康に与えられたことが記録に見え、この後鎌刃城は廃城となったものと思われる。
城跡の遺構の分布する範囲は、東西約400m、南北約500mを測り、江北地方では浅井氏の居城小谷城跡に次ぐ規模である。
主郭を中心に北方尾根上に7箇所、南方尾根上に2箇所、西方尾根上に8箇所の曲輪を設け、主郭を含む一部の曲輪は周囲を石灰岩の石積みで構築している。
また、尾根の先端はすべて堀切で防備され、西方尾根には連続竪堀群が見られる。
城跡は、平成10年度から3箇年にわたって米原町教育委員会により発掘調査が実施された。
調査の結果、北方尾根上の曲輪からは半地下式の南北8間、東西7間と想定される大規模な総柱の礎石建物が検出され、大量の鉄釘も出土した。
主郭の虎口などは直進する平虎口構造であることもわかり、主要な曲輪の石積みとともに織豊期以前の築城技術の到達点を見ることができる。
また、石積みの天端を崩し、枡形などの虎口は石で埋めて使用不能にし、曲輪も土で埋めており、廃城時に行われた徹底した破城の実態が明らかになった。
なお、出土した遺物は、調理具・貯蔵具・供膳具などが揃っており、城内で生活していたことが確認される。出土した陶磁器の年代からは、16世紀第2から第3四半期に位置付けられる。
石積み、枡形虎口などの築城技術や出土遺物から現在遺されている城跡の年代は、堀氏が浅井氏に属した永禄2年(1559)から織田信長による廃城までと想定される。
このように鎌刃城跡は、発掘調査により石積み構造、大規模な礎石建物が確認され、戦国期における山城の築城技術の到達点を見ることができ、かつ破城の実態が発掘調査により確認された数少ない城跡で、我が国戦国期の歴史や築城技術を考える上で貴重であり、史跡として指定し保護を図ろうとするものである。
(国指定文化財等データベースより)

鎌刃城跡は中山道の宿場町番場の集落の東の山中に位置しています。
米原インターチェンジから旧中山道を通って番場宿を南下し、菜種川に架かる町屋橋の西側の駐車場に車を停めて徒歩で登城しました。
歩くのが短い方がいい人は、工業団地の方から林道でもう少し近くまで行くこともできるようです。

町屋橋付近に鎌刃城跡の広告塔と案内図があります。

     

番場宿を南下

      

最短ルートである名神高速道路彦根43ゲートを通るルートで登城します。

  

途中の殿屋敷跡

  

登城道沿いに、「番場の歴史を知り明日を考える会」が設置した案内看板があってわかりやすくなっています。

  

彦根43ゲート

  

潜ったらすぐ登城口です。
主郭まで1.4kmですが、手前の北郭までは1kmほどです。

    

登城道には1丁ごとに考える会の道しるべが設置されており、おおよその位置がわかって大変助かりました。

                    

蓮華寺付近の彦根42ゲートから来る道との合流点

       

ここから尾根筋に沿って登って行きます。

               

9丁付近から北郭の大櫓跡に立つ展望台が見えました。

     

桝形虎口に向かう道とと大堀切に向かう道の分岐点
ゲートからここまで、ゆっくり撮影しながら歩いて30分ほどでした。

  

大堀切

        

大堀切から北郭西側の大石垣へ
北郭斜面には所々に石垣が残存しています。

     

大石垣

鎌刃城最大規模の石垣です。

                           

北郭に登ります。

    

残存石垣

        

水の手

  

北郭大櫓跡、展望台からの眺め

         

桝形虎口

                

北4−2郭

       

北4−1郭、小石垣

        

北3郭

  

北2郭

    

北1郭

  

主郭への登り口

    

主郭

    

主郭虎口

                 

主郭東側の石垣

                 

南1郭

        

堀切

 

南2郭

     

大堀切
この先7つの堀切が鎌の刃のような切り立った尾根に設けられており、鎌刃城の呼称の元となったようです。

     

帰路
北郭の下から彦根43ゲートまで20分ほど、駐車場まで30分でした。

                            


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