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滋賀県米原市 鉄道総合技術研究所風洞技術センター
Railway Technical research Center,Maibara city,Shiga

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Oct.9.2016 中山辰夫


新幹線高速試験車両 展示場所:鉄道総合技術研究所風洞技術センター
米原市梅ケ原

研究所はJR琵琶湖線沿いにあって、隣りはヤンマー樺央研究所である。
 
新幹線の試験車両の特別公開が、JR米原駅に隣接する鉄道総合技術研究所・風洞技術センター内の展示場で行われた。
毎年「鉄道記念日 10月14日」前後に、市の観光協会がセンターの協力を得て特別公開を行っている。
     

新幹線開業は1964(昭和39)年10月。当初は、新大阪〜東京間を時速210qで走り、所要時間が3時間10分、それまでの在来特急6時間50分を大幅短縮し、華々しいスタートを切り現在に至っている。

開業してから50年を経過。
年間12万本もの列車が運転される東海道新幹線でも平均遅延時間は36秒に留まるとされる。また、50年以上に渡る新幹線の歴史の中で、車両や線路の施設や設備の異常、運行する側の不手際等に起因する乗客等の死亡事故は一度も発生していないことがよく知られており、「新幹線の安全神話」と言われる。
現在は時速300qを越えており、技術開発が凄い勢いで進んでいる。リニアの登場も近いとされ目が離せない。

その優れた技術開発を支えているのが高速試験車両である。

このセンタ−には西日本の「WIN350」、東日本の「STAR21」、JR東海の「300X」,3種類の試験車両が保存されている。普段は立ち入り禁止である。
いずれも先頭車両。この公開日は車両に触るのも、車内に乗り込んで運転席に座るのもOK。写真展示や動画の映写もある。
各車両内には自由に出入りができ資料などの閲覧が可能である。運転室内は1分間/1グループで、瞬時に終わる。マニアとっては楽しみな企画である。

JR東海 300X試験車 時速443qを記録するなど700系車両の開発に貢献した。
 
全景
        
車内部
    
運転室
       
この試験車両は、「最新最良の高速鉄道システムの構築」をめざして製作された車両である。本車両は1995年(H7年)1月に落成し、各種性能試験の後、1996年1月より速度向上試験を行い、1996年7月26日に最高速度443km/hrを達成した。
車両重量が32t〜40tと「のぞみ」型車両の10〜20%減と軽量化された。


JR東日本 START21試験車 時速425qを出した。
 
外観
       
車内部
    
運転室
   
1992年に製造されたJR東日本の試験車両で、高速運転の際における騒音や微気圧波、地盤振動などといった事項の低減を目的としていた。
次世代車両において車体製造の際のデータを収集する目的もあった。
投入翌年の1993年に最高速度425km/hを上越新幹線で記録。その後も試験に使用され1998年に廃車となった。952形の先頭車は米原に、953形は中間車を連結した状態で仙台に保管されている。

JR西日本 WIN350試験車 500系車両の開発に技術が活かされた。
全景
     
車内部
    
運転室
    

新大阪〜博多間で2時間・最高時速350km/hrを切ることを目標に作られた車両。500系新幹線製造前に登場した高速試験車
1992(平成4)年に6両編成が製作され、500系900番台を名乗った。登場後すぐに、山陽新幹線小郡?新下関で、354.8km/hという、当時の日本最速記録を出し、これらの試験の結果は、現在活躍する500系車両などにフィードバックされたが、現在では役目を終え、米原駅そばの鉄道総研風洞技術センターの正面玄関横と、JR西日本博多総合車両所敷地内で、先頭車1両ずつが安置されている
現在は廃車となり、米原と博多総合車両所内で展示・保管中。

会場内
  

子ども連れの見学者で溢れていた。
「将来は新幹線の運転士になるのもいいな」と声を弾ませる小学生もいた。

(財)鉄道総合技術研究所には、世界トップクラスの性能を誇る大型低騒音風洞があります。ここでは新幹線や列車はもちろん、自動車や建造物などの空力騒音、空力特性などのデータ収集がおこなわれており、省エネルギーや環境問題への対応など、数々の技術開発に貢献しています。



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