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島根県松江市 島根県庁舎

(Shimane Prefectural Government Office,Matsue City, Shimane Pref.)

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モダニズム建築と豪快枯山水庭園など 
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November 23, 2019 野崎順次 source movie

島根県松江市殿町1

設計者:安田臣氏(建設省時代)

庭園設計者:重森完途庭園設計研究室

竣工:1959年

島根県庁舎は、島根県邑智郡出身の安田臣(やすだ・かたし)氏が建設省時代に設計したもので、当時全盛期を迎えていたモダニズム建築の代表的作品として、高く評価されています。1970年には「島根県庁舎及びその周辺整備計画」で日本建築学会賞を受賞しました。

また庭園は、昭和期の日本の作庭家として著名な重森三玲氏の長男・重森完途(しげもり・かんと)氏によるものです。

議会堂東の広い前庭は、職員のみならず広く県民が憩うことのできる公園的な場所として設計されました。本庁舎中庭は「八雲立つ出雲」をイメージ、県民室中庭は島根県の海、特に磯や海岸線を抽象化した枯山水様式です。

(島根県観光連盟「しまね建築探検ツアー」ウェブサイトより)

議事堂中庭枯山水庭園

白砂を仕切る意匠は島根県の海岸線を意識し、その素材は太古のイメージをもとに焼物の肌を敷石によって表現。重森完途(かんと)の父・重森三玲(みれい)で良く使われる石を立てる技法が使われている。また中央にある巨石は蓬莱山を見立てているのだろうか。

(庭園ガイドウェブサイトより)

北側、お城側を東へ

本庁舎中庭庭園

こちらは朝焼け・夕焼けの壮絶な八雲を抽象的にデザインした歩道庭園。庭園を真上から眺められることを前提にして作庭されたのだろう。苔のパターンにかこまれた飛石は、茶庭の伝統をもつ松江の歴史を現代に調和しようとデザインされたものである。州浜模様の延段も重森三玲の手法であり、しっかり長男に引き継がれている。曲線を多用して、白砂と苔で無機質な通路をモダン庭園にする創作は見事である。

(庭園ガイドウェブサイトより)

本庁舎の南東の広場には様々な石組が散在する。若槻礼次郎像もある。北側には松江城天守閣、また南部には三之丸内堀石垣の発見箇所など。

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