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東京都豊島区 旧江戸川乱歩邸

Kyu Edogawaranpotei,Toshimaku,Tokyo

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Oct.2014 柚原君子

所在地 :東京都豊島区西池袋3-34-1 (池袋駅西口より立教通りに入り5分)

開室日 :月・水・金曜(公開は金曜のみ)

開室時間:10:30〜12:00、13:00〜16:00 *資料閲覧には事前予約が必要です江戸川乱歩(1894〜1965年)は『怪人二十面相』・『少年探偵団』シリーズなど数多くの名作がある日本探偵小説の草分けです。氏は早稲田大学在学中から活版印刷屋、貿易商、記者、支那そば屋、意匠デザイナーなどさまざまな仕事をしてきています。一時期は古本屋さんの店主であったことも。職業をかなり多く替えたり蔵書が多いなどの理由もあって引越しを50回近くしているそうです。終の棲家となったのがこの池袋の地。中でも付随していた土蔵をとても気に入って、書斎と蔵書保管場所にしたそうです。終の棲家となった旧江戸川乱歩邸は立教大学の正門を通り越して二本目の向かい側の路地を入ると左手にあります。洋館です。洋館の中には残念ながら入ることは出来ません。玄関には撮影自由な資料があります。玄関の脇にある応接間は家をぐるりと回った中庭から拝見することが出来ます。洋館の後には日本家屋と蔵があります。こちらも入ることは出来ません。蔵は東京大空襲でも焼け残ったもので、現在は修復をされて威風堂々と建っています。母屋は大正10年築(昭和32年増築)。蔵は大正3年築(平成15年修復工事済み)です。

土蔵は桁行3間、梁行2.5間の木造土蔵造り。延床面積は15坪。建築上の特徴は、関東大震災の翌年に建てられたため、壁下地に金網を用い、洋小屋をとりいれるなど、耐震対策を意識した新工法が採用されています。外壁は鼠漆喰仕上げで、壁色が鼠色の土蔵は少なく貴重だそうです。また土蔵の中には、乱歩の創作活動の源となった近世文学から海外ミステリーまで数万冊の蔵書がほぼ当時の状態で保存され、文化史的価値があるそうです。

家族の写真などが展示されていますが、江戸川乱歩の庶民的な温かさを感じます。「池袋のいい点はターミナルで足の便が非常にいい。それに庶民的な街で物価が案外安い。これは女房たちにとって都合がいいらしい」、との言葉も残されていますが、確かに現在も当てはまっているようです。放射状に伸びる道があるかと思うと、くねくねと曲がった路地も多い池袋ですから、見当をつけて進んでいってもととんでもないところに出ますから、町歩きには要注意です。

池袋西口に東武デパート、東口に西武デパートとおちょくられている気分もします。江戸川乱歩が生きていたら、こんなところもトリックに使われたのではないかと思いながら邸を後にしました。

※参考文献:「江戸川乱歩推理文庫60巻『うつし世は夢』(講談社)」「豊島区役所:区指定文化財紹介文」

母屋

                           

    

             

                        

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