JAPAN GEOGRAPHIC

東京都中央区 三井記念美術館

  

■ 開館記念特別展 II 「日本橋絵巻」

2006年1月7日(土)〜2月12日(日)

五街道の基点「日本橋」は江戸の中でも特別な場所。

日本橋駿河町通りは、その延長上に富士をランドマークに望む特別な通り。

日本橋を描いた北斎、広重、清長らの浮世絵、肉筆画など、三井記念美術館及び内外の美術館が所蔵する約50点の優品を展示。

「江戸の中の日本橋」「出立の地日本橋」「商業の地日本橋」の3部構成で展開

全長12メートルに及ぶ日本橋繁盛絵巻「熈代勝覧」は必見。

「熈代勝覧」とは、「輝ける太平の世の優れた景観」の意で、ここで描かれているのは今からちょうど200年前1805年当時の日本橋界隈。

神田の今川橋(現在の千代田区鍛治町1丁目付近)を起点に日本橋通りを760メートル南下し日本橋へと至る、江戸で最も主要な街路とこれに面する街並で、日本橋や、「井桁に三」の店紋の三井越後屋、近世最大の市場である日本橋魚市場や十軒店の雛市など、「江戸名所図会」や浮世絵で名所として描かれるものもいくつか含まれており、北から南へ連続的に俯瞰して描いている。

路上には、武士や従者、店舗や町屋に出入りする小商人や職人、虚無僧、芸能者、神官や僧侶などの宗教者、修行者など、実に多様な通行者が1690人も詳細に描かれている。

200年前の江戸日本橋は世界最大の商業街で、越後屋は世界最大の売り上げを誇っていた。

熈代勝覧(駿河町) ベルリン東洋美術館蔵 紙本着色 一巻

 

熈代勝覧(日本橋から富士山を望む) ベルリン東洋美術館蔵 

 

江戸名所図屏風 出光美術館蔵 紙本金地着色 八曲一双

 

東海道五捨三次之内日本橋朝之景 歌川広重 町田市立国際版画美術館蔵 大判錦絵

 

日本橋より富獄遠望の図 歌川広重 個人蔵 紙本着色 一幅

 

駿河町越後屋正月風景図 鳥居清長 三井記念美術館蔵 絹本着色 一幅

 

名所江戸百景 鎧の渡し小網町 歌川広重 東京都江戸東京博物館蔵

 

江戸日本橋より冨士を見る図 渓斎英泉 東京都江戸東京博物館蔵

 

■ 同時開催 I 茶陶の名品

2006年1月7日(土)〜4月2日(日)

古三島茶碗 二徳三島 − 三井記念美術館蔵

 

■ 同時開催 II 如庵「春」の取り合わせ

2006年1月7日(土)〜4月2日(日)

繰口平釜「前後軒」文字鋳込 大西浄雪作

 

瀬戸肩衝茶入 銘ちよ

 

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