JAPAN GEOGRAPHIC
2003 瀧山幸伸  source movie

東京都台東区 上野桜木、谷中付近
寛永寺坂、和菓子喜久月近くの朝顔の鉢。
 入谷鬼子母神の朝顔市で調達した直後だろう。朝顔市は下町の生活に密着した伝統行事である。すぐに屋根に伸びる朝顔が谷中の町に潤いを与える。目に楽しいだけでなく緑陰を作り風を呼び込む。一夏を涼しく過ごすための必需品だ。喜久月は川端康成が上野桜木に住んでいた当時贔屓にしていた老舗である。
  
    

カヤバ珈琲店 向かいの旧吉田屋と共にこの交差点の和風景観を形成している。
 

雪月花加賀料理のお店
   

天三味 ゆべしはぜひ賞味してみたい。柔らかさの秘密はヤマイモにあると教えてもらった。
    

茨城県宿舎 公共団体がこのような伝統的施設を動態保存して活用していることは好ましい。
  

路地の中央にある井戸 今でも使われている。これがあれば路地の清掃、水撒き、植木への潅水に水道水を使うこともない。 
    

山中旅館 
 大通りから玄関までの動線を路地風に修景し、和風の印象を醸成している。門の材質と看板の文字、灯篭、竹垣、笹竹などの和風植栽、石畳が和風演出の要素である。
 

三段坂 上野高校から寛永寺方面 清水坂 円地・富谷邸
    


六龍鉱泉
 純粋な温泉(含ヨード重曹泉)である。銭湯は建築様式と煙突と共に町のランドマークであると同時にコミュニティセンターであった。大田区などで新スタイルの銭湯が復活してきているが、機能重視のためデザインが軽視されているのは残念だ。
 

上田邸(旧忍旅館) 森鴎外旧居跡
    

清水坂下から上野方面 塀の高さと材質は威圧感を与え全く感心しない。ツタに覆われているのが少しだけ救いとなっている。
 

はん亭 3階建ての和風建築。すだれ、手すりが美しい。入口の明かりも風情がある。
  

はん亭近隣の民家 塀が生垣などに変わればなお美しいであろう。
 

同じ通りの店舗。モダンなテイストでありながら和風の演出も程よく、街並に調和している
 

根津の路地
  

寛永寺坂下(天眼禅寺 玉林寺) ありす川 は、格子、陶器製看板と字体、コピーが和風と手作り風の温かみを演出している
 

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