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和歌山県和歌山市 旧松井家別邸(がんこ六三園)

Old Matsui Famiry Villa(Ganko Rokusanen),Wakayama City,Wakayama

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September 18 and October 2, 2022  野崎順次  source movie(Sep.18) source movie(Oct.2)

和歌山県和歌山市堀止西1-3-22


最初、大正時代の池泉回遊式の庭園を見に行った。庭園は無料で開放されている。その後、建物10棟が登録有形文化財であることを知り、2回目は主屋で食事すると共に、建物の撮影を大幅に追加した。

和歌山県橋本市出身で、後に大阪で“北浜の今太閤”と呼ばれた株の相場師・松井伊助の邸宅として1920年(大正9年)~大正末期にかけて造営。松井の没後、戦後にはGHQの指令本部を経て、和歌山銀行オーナー・尾藤家の住居に。それと並行して1953年(昭和28年)前身の料亭“六三園”がオープン、2005年よりがんこの“お屋敷シリーズ”4店舗目として開店。文化財になったのはその後、という事例。表門・裏門・主屋・茶室・浴室棟・給水棟・土蔵・土塀・便所と合計10棟が国登録有形文化財。
(おにわさんウェブサイトより)

入口から中へ
         


表門前の亀島と鶴島
            


国登文 旧松井家別邸(がんこ六三園)表門 大正14年(1925)
木造平屋建、瓦葺、建築面積36㎡
敷地東面北寄りに建つ長屋門。木造平屋建、桁行九・六メートル梁間三・八メートル、入母屋造本瓦葺北二間を部屋、南三間を通路とし、引分けの板戸を建込む。外壁は漆喰仕上の真壁とし、腰を簓子下見板及びスギ一枚板張とする。広大な屋敷地の正面を飾る正門。
        


玄関前ロータリー(ライオン石像、滝石組など)
            


国登文 給水塔 大正/1919~1926
煉瓦造2階建、鉄板葺、建築面積18㎡
主屋の北側に建つ。煉瓦造、片流れ屋根で、小屋組は梁間方向に垂木をわたす。軒にコー二スを廻し、二階各面に上下窓を二箇所設け、その上下端にタイルで白色バンドを入れる。和風建築群の中にあって洋風意匠の近代設備を大胆に取入れ、特徴的な景観とする。
     


国登文 主屋 大正/1920
木造平屋一部2階建、瓦葺一部銅板葺、建築面積357㎡
敷地中央に建つ。東面し、式台玄関を持つ玄関棟の南側に座敷棟、西奥に二階棟を接続する。建築面積三五七平方メートル。各棟とも庭園の眺望を考慮し、南面を中心に縁を廻し、窓を大きく開ける。規模が大きく、全体を落ち着いた意匠で統一した和風建築。
                  


主屋内部
                                

主屋から見た庭園
                     


国登文 茶室 大正/1919~1926/2000改修
木造平屋建、瓦葺一部銅板葺及び檜皮葺、建築面積45㎡
表門と主屋の間に建ち、南に庭園を望む。東西棟の切妻造桟瓦葺一部銅板葺の主体部周囲に檜皮葺の土庇や入母屋造の角屋などを張出し複雑な外観とする。内部は四畳半本勝手の上座床とし、西に控えの間、北に水屋と出入口を設ける。開放的な近代の茶室の好例。
             


国登文 便所
大正/1919~1926
木造平屋建、瓦葺一部檜皮葺、建築面積7.6㎡
茶室の南東に建つ。桁行二・六メートル梁間二・八メートル、切妻造桟瓦葺で軒先を檜皮葺とする葺。北妻の出入口に杉皮葺の庇を付ける。外壁は黄大津、腰はモルタル仕上げとし、各面に様々な形の下地窓を開ける。手の込んだ数寄屋造として庭園空間を構成する。
        


庭園へ
庭園も大正時代に造られた池泉回遊式の日本庭園だが、自然石と切石・コンクリートとの対比にこだわりが感じられる。
          


国登文 浴室棟 大正後期 1919-26
煉瓦造平屋建
敷地の南東、南面道路沿い建つ。建築面積一七・六平方メートル、煉瓦造で陸屋根のスラブを鉄筋コンクリート造とする。外壁頂部にパラペットをつくり、コーニスを廻す。内部は浴室や脱衣室とする。外観を円弧などの幾何意匠で構成し、当時の意匠の傾向を示す。

国登文 裏門  大正/1919~1926
鉄筋コンクリート造、間口3.4m
敷地南面、浴室棟の西側に建つ。鉄筋コンクリート造で間口三・四メートル、両側に門柱が立ち、間口一・二メートルの戸口に板戸を開く。門柱間を欠円アーチで繋ぎ、戸口に枠と頂部のキーストーンを象る。簡略化された洋風意匠が独自の雰囲気を醸す。
       


庭園の池を巡る。
                                  


西側奥の枯滝石組など
             


主屋と池の間を通って戻る。
           


猫がいた。
        


参考資料
文化遺産オンラインウェブサイト

 

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