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兵庫県西宮市 旧辰馬喜十郎住宅

(Former Residence of Kijuro Tatsuma, Nisinomiya City, Hyogo Pref.)

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日本人大工による偽洋風建築、県指定文化財
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February 24, 2018 野崎順次 source movie

兵庫県西宮市浜町8-5

兵庫県指定有形文化財建造物

江戸時代までは、庶民の家には門がないなど建物の造りが決められていました。しかし、明治に入って身分による建物の規制が無くなると、さまざまな建築様式が生まれました。

明治21年に建てられた洋風建築、旧辰馬喜十郎住宅(浜町)。酒造業を営む南辰馬家初代当主喜十郎が大工の山下氏に命じ、神戸英国領事館を模して建設したと伝えられています。

この住宅は、母屋(二階建て)と附属屋(便所と浴室)から成り、門もついています。母屋の室内には大理石の暖炉があり、洋風の造りの中に畳のある和室を設けるなど〝和〟の要素も残っています。

外観については、屋根には煙突、窓は鎧(よろい)戸、開放的なベランダには飾りが施された円柱、附属屋の壁と煙突はれんが造りなど、日本人大工が西洋の建物を研究し、細かい部分までこだわった造りが特徴的です。れんが造りの酒蔵や店と一体となって、近代という新しい時代の到来を象徴していました。

(西宮市政ニュース2013年9月10日 第1419号より)

正面(東面)。2階は回廊を巡らせたコロニアル風スタイル。窓は両開きの鎧戸付きアーチ窓。

                        

付属屋と細長い煉瓦積み倉庫。

   

現在の辰馬邸越しに見た南面。

  

裏面(西面)と北側側面、窓は鎧戸付き四角窓。

             

裏は四角窓

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