Monthly Web Magazine Jan. 2017

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■ 眼内レンズ  蒲池眞佐子

あけましておめでとうございます。

一年が過ぎるのが早いです。ちょうど1年前に、私は眼内レンズの手術をするのにドキドキしていたのです。

なんとなく見えにくくなってきたなーと思っていたところ、手術が必要ということで、踏み切って両眼の手術を行いました。

ところが、眼帯を取られたときの感動はすごいものがありました。世の中ってこんなにきれいだったんだ、空ってこんなに青かったんだ、そんな感じでした。

ブラウン管テレビが4Kテレビになったような感じです。

人間は年をとると青の色の認識する力が弱くなるようで、白内障の手術をした女流作家も世の中が青くなった、と言っていたそうです。

私の見ていた世界と人が見ていた世界がこんなに違うものか、と改めて思ったものです。

もちろん若い人と年配の人とでは見ているものも違うんでしょう。

そう考えると写真を撮るときも、この色は本当なんだろうか?とも考えてしまいます。

しかし目を取り換えるわけにはいかないので致し方ありません。

せめて今年はよりわかりやすい写真を撮るように、頑張ろう。

今年もどうぞよろしくお願い致します。