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Monthly Web Magazine Feb. 2017

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■ 節分  蒲池眞佐子

最近は節分の恵方巻が大イベントになっていますが、昔は恵方巻なんて食べなかったな〜と思ってしまいます。

ご存じの方も多いですが、立春で1年が始まることを重視し、前日の日に厄を祓って新しい年を迎えるため、節分は立春の前の日にあるそうです。

地域ごとにいろんな風習がありますが、山口県では「豆をまく」はもちろんのこと、「匂いの出るものをいぶす」「自分の嫁をけなす」「こんにゃくといわしを食べる」「鯨を食べる」など、ちょっとずづ地域によって違うらしいです。

また、萩地方ではトゲのあるダライギという木を玄関の脇に置くことで厄除けにするらしく、同じ県でもこれだけ違うのだから、いろいろなところへ出かけて行って調査するのも面白いかもしれません。

近くのスーパーには節分になると、恵方巻とイワシと鯨が山ほど売られます。まだこんなに鯨があったのか、と驚くほどです。

今では滅多に食することができなくなった鯨の刺身、もちろん買ってきました。その他に鯨のメンチカツ、南蛮漬け。

スーパーのおばさんに聞くと、「この地域は大きいものと小さいものを食べるのよ。」と教えてもらいました。

なぜ小さいものの代表がイワシなのかは不明ですが、これまた謂れがあるのでしょう。