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Monthly Web Magazine Feb. 2017

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■ダイエット 川村由幸

50歳を過ぎたころから、徐々にお腹のまわりに肉が付き出しました。

それでも毎日忙しく仕事に追われている内は気にするほどの体重増加とはならなかったのです。

ところが、多忙な仕事から離れた60歳から後の7年で10kg程も体重が増加してしまいました。

もちろん人間ドックではメタボの指摘を受け、コレステロール・血圧高と成人病予備軍の状態となりました。

バンツのウェストサイズも90cmを超え、それもきつくなり始めてやっと心を入れ替え、昨年の8月から体重減少に取り組みはじめたのです。

結論から先にお知らせすると、昨年の8月から6ケ月で9〜10kgの減量が実現できました。

最大85kg超であったものが現在は76kg前後を維持しています。

減量に幅があるのは、日々体重測定しているのですが、微妙な増減を繰り返しており、一定しないためです。

皆さん、なにをして減量したかと問われるでしょう。

「8時間ダイエット」を地道に実行したというだけです。

具体的な中身は一日の内、8時間の間のみ食べるというものです。例えば朝11時にその日最初の食事をしたら、夜7時までにすべての飲食を完了。翌日の朝11時までは飲食しないというものです。

飲食できる8時間の食事内容に一切の制限はありません。

どうも大切なのはその日最後の飲食をしてから就寝までに十分な時間をとることと、食べてよい8時間の反対側の時間、すなわち16時間何も食べないということがキーポイントのようです。

私はさらに仕事に出勤したり、テニスをしたりしない日は1時間程度全速力で歩きました。

私が全速力で一時間歩くと6,500歩、6km前後となります。真冬の今でもこれをやると全身汗ビショリです。

これらの成果が体重減少だけではないのです。

昨年12月の人間ドックでは、一昨年と比較してメタボリックシンドロームの指摘はなくなり全ての検査項目で悪化したものはなく、改善したものだけとなりました。

皆さん、ダイエットは辛いものと思っておられるでしょう。

確かに食べないという禁欲は楽しいものではありません。

振り返ると私には50歳の時の禁煙のほうがずっとたいへんであったと感じています。

そうなんです、煙草を止めて太りだしたのです。因果関係のある禁煙が出来たのだから、食べないという禁欲もできると思えました。

意思の問題です。やろうと思い、行動する。全てが自分で決めたことなのです。思わなければ何も始まりません。

自分で決めたことを淡々とこなしたというのが今の実感で、それに結果が付いてきたというところでしょうか。

もう一つはあまり厳格にしないことでしょうか。お酒をいただいて会食すれば、すぐに8時間ダイエットの前提が崩れます。楽しかったからまあいいやと思い、そこから又自分を律すれば良いのです。

そんなわけで、それほど辛いとは感じない6ケ月でした。