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Monthly Web Magazine Apr. 2017

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■ 青春切符の旅 大阪から東戸塚   野崎順次

4月1日(土)は横浜市戸塚区に住む孫(中学生2年男子)の誕生日で、13歳になる。4月1日ということはその学年で一番年長と考えやすいが、実際には繰り上げて最も年少になる。

今回は出張ついでにならないので、交通費は自己負担である。仕事がらみでなければ、ゆっくり旅が好きなので、青春切符を使うことにした。チケットショップで5枚つづりを11,500円で購入したので、普通・快速・新快速電車に1日中乗っても2,300円ということになる。まともに普通乗車券を買うと8,420円だから非常のお得だが、「時は金なり」には大いに反する。家を午前5時半に出て、大阪駅に行った。もちろん、家内は同行しないで寝てる。彼女は昼頃に出発して、「のぞみ」でピューッと行く。

私が小学校の頃、大阪から東京にいく特急は「つばめ」で8時間かかった。今回の旅はそれよりも遅いようだ。大阪から東戸塚まで、9時間21分である。鉄道距離は519.7km。

  

06:21 大阪発 快速、大阪駅は結構混んでいた。

   

天気は曇り、西日本の桜はまだまだである。滋賀県に入ると、琵琶湖越しに残雪の比良山がぼんやりと霞む。日が差さないので、景色がさえない。

                

米原の手前に鉄道総合技術研究所があり、屋外にリニアカーが展示されている。

  

08:06 米原着

 

08:25 米原発 新快速

豊橋まで2時間である。伊吹山上部は見えない。司馬遼太郎「歳月」を読み終わる。早起きしたので、名古屋辺りでは寝ていた。

            

10:24 豊橋着、駅構内を撮る。

            

10:43 豊橋発 普通

ここから熱海まで普通電車の乗り継ぎである。やっと鈍行の旅という風情が感じられる。この小さな岩山は新幹線からも見ることができる。昔から妙に印象に残っている。ロッククライミング練習中の人がマムシが昼寝する岩のくぼみに手をかけて、びっくりして転落したという事故の話を読んで、なぜかこの岩山に違いないと思っている。

    

浜名湖を過ぎる。

  

11:17 浜松着

   

11:28 浜松発 普通

       

12:41 静岡着、やっと駅弁にありついた。

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12:55 静岡発 普通

富士山は全く見えない。パソコンでDVDの映画を見ていた。

  

13:55 沼津着

14:00 沼津発 普通

三島を過ぎて、長い丹那トンネル(7.8km)を通る。

14:20 熱海着

 

14:32 熱海発小金井行 普通 グリーン車

湯河原、真鶴と海岸沿いを進む。天気が悪いので、海がどす黒い。

         

小田原城が見える。

   

この辺りで家内の「のぞみ」に追い抜かれた。ちなみに彼女の乗った「のぞみ」は13:30新大阪発、15:44 新横浜着で、さすがに速い。

15:41 戸塚着

15:43 戸塚発 普通

15:47 東戸塚着