Monthly Web Magazine May 2017
最近の暖冬傾向から、ここ三年の桜の開花が早かったことから、2017年の観桜の日程を早めに設定してしまいました。
今年は平年並みの開花となり、観桜に出かけた4/12〜13福島・宮城では開花直後で訪ねるべき桜がありませんでした。
そんな中、探し当てたのが「白石川堤一目千本桜」と花見山でした。
白石川堤一目千本桜は宮城県の大河原町から柴田町の白石川堤に3km超の桜並木が続いています。
染井吉野が主で樹齢が90年を超える古木が多数あり、それは見事な桜並木でした。
柴田町側の白石川河川敷の駐車場に車を止め、大河原町に向かって堤防を歩きます。
まだ5分咲きでしょうか、日当たりの違いで開花の状況が随分と異なっておりました。
それでも、幹の太い古木が堤防を覆うように枝を張り巡らし堤防の道は桜のトンネルのようでした。
また、ここは堤防の直ぐ脇を東北本線が走っています。電車と桜、マニアを呼びそうです。
私は今まで、これだけ長く続く桜並木を見たことがありませんでした。一目千本をこの目で実感できました。
しかし、よる年並み大河原町までの全てを歩きとおすことが出来ず、途中で挫折しました。
後悔することは解っていながらも、身体がついていかないのです。
ただ不思議なのはなぜここの染井吉野だけ開花が早いのでしょう。ご存知の方が居られましたら、ご教示ください。
この後、高速のS.Aで昼食を済ませて福島花見山に。
過去に二度、滝桜が満開のタイミングで花見山を訪れています。評判ほど美しいと感じることがありませんでした。
でも今年は違っていました。
花見山公園全体がビンクに染まっています。まだ染井吉野は2〜3分咲きでしょうか。
とにかく色彩に溢れています。初めて花見山の美しさに接することが出来た気持ちになりました。
花見山は、染井吉野が満開になる前が良いのですね。
桃の花ではありませんが、この時の花見山は桃源郷と呼ぶに相応しいと思いました。
ところが、公園内に入り山を登り始めるとこの色彩の氾濫が消えてゆくのです。山の木々が周囲の視界を
奪ってしまいます。花見山は外から遠望するのがその楽しみ方のようです。
2017年の観桜はこの二箇所のみです。
しかしながら、その美しさはとてもレベルが高かったと感じています。白石川堤一目千本桜は再訪間違いないと思います。
苦肉策で訪問したところが大きな感動を与えてくれました。