JAPAN GEOGRAPHIC
Monthly Web Magazine June 2017
■ 一昔前の国際便のカトラリーセット 野崎順次
その昔、国際線機内食についているナイフ、フォーク、スプーンなどの金属食器類(カトラリー)は、スチュワーデスに頼めば、持って帰ることができた。持って帰ろうという人も少なかったが。
久しぶりに引き出しの奥から出して、整理してみた。3点そろっているのは少ないが、なかなか味わいがある。よく見ると、デザイナーやメーカーの刻印のあるものもある。
ルフトハンザのはぽったりと厚みがあり、一番好きだ。Wolf Karnagelというデザイナー名の刻印がある。スプーンもあったはずだが、見当たらない。
エールフランスはさすがにしゃれている。茶色の柄の分のデザイナーはVICOである。柄の部分が白に青線のは、Nathalie Georgeの刻印がある。
フィンエアのは比較的薄く、柄に折り目があって、繊細な感じがする。刻印はメーカー名でHackman(ハックマン)。
アリタリアのには、アリタリアのデザインによるとある。fecix inox との刻印があるが、inoxはステンレスのことだから、恐らく、はイタリア語でステレンレス・スチールことだろう。
JALは丈夫そうでごく普通。
BAも丈夫そうでごく普通。
ヴァージン・アトランティックのスプーン。
BWIA(ブリティッシュ・ウェスト・インディアン・エアウェイズ)のスプーン。この航空会社は2006年にカリビャン・エアラインズに組織替えされている。