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東京都品川区 清泉女子大学本館 旧島津公爵邸
Seisen women's University Main Building Kyu Shimazu residence
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Mar.2010 撮影:瀧山幸伸 source movie

A camera
                                                                                                                               


B camera
                                                                         


Oct.2008 撮影/文: 柴田由紀江

建物名称 : 旧島津公爵邸 (清泉女子大学本館) 都指定歴史的建造物
所在地 : 東京都品川区東五反田3−16−21
竣工:1915年(大正4年)
設計者:ジョサイア・コンドル(1852〜1920) 島津忠重の袖が崎邸として大正4年に竣工された。
現存するジョサイア・コンドル氏の建築物の中で、旧古河邸に次ぎ新しい、晩年の作品である。
堂々としたドリス式の双子柱が支えるバルコニーを持つ正面玄関は、扉上のキーストーンの形状に至るまで愛弟子である片山東熊氏が4年前に建てた竹田宮邸とよく似ている。
石灯篭などを配した和風の庭に面した建物南面は、緩やかなカーブを描く2層のベランダと、それらを支える優雅な円柱に目を奪われる。
1階のそれは柱頭に装飾を持たないドリス式で、2階は渦巻き状の装飾を持つイオニア式で、コンドルらしいギリシャ様式を模したルネッサンス風の意匠である。
館内に至っては、上品な色合いの彫刻を施した扉と大理石のマントルピース、そして広範囲にわたる美しいステンドグラスは玄関横の内壁としても機能している。今でも清泉女子大学の本館として使用されており、内部は清掃が行き届き大切に保存されている。
応接室の半円状の窓は曲がりガラスで作られており、その1枚も割れた形跡がなく当時のままの磨きガラスであった事に感動した。
美しいモールドの装飾を施した天井を持つ応接室の一部が、後付けされた新建材の仕切り版で区切られていた点と、外観でおわかりのとおり雨樋の殆どが塩化ビニール製品に付け替えられていた点のみが残念でならなかった。



                                


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