東京都墨田区 蓮花寺
Rengeji,Sumidaku,Tokyo
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(寺島大師)
所在地:東京都墨田区東向島3-23-17
創建年 :寛元4年(1246年)?
現在、東向島と呼ばれているこの辺り一帯は、かつては『寺島村』といわれたところで、地名由来の寺がこの蓮花寺(当時は蓮華寺)です。蓮花寺は寺島大師とも呼ばれて、川崎大師、西新井大師と共に江戸三大師に数えられた時代もあります。
創建の経緯は諸説ありますが、一説によれば北条時頼の開基、1246(寛元4)年とされています。
北条時頼の兄の北条経時の菩提を弔うために、初めは鎌倉佐介谷(現・神奈川県鎌倉市佐助)に創建されます。兄経時の子どもである頼助は当時3歳であったそうですが、執権を時頼に譲り自らは剃髪をして諸国を回り、1280年(弘安3)年に現在の旧寺島の地に来て、鎌倉より蓮華寺を遷したそうです。「女人済度(にょにんさいど)厄除弘法大師」を本尊とし、右側に小さな堂を建てて聖徳太子の御像を納め、自らを佐々目大僧正頼助(らいじょ)と号して開山します。
本尊は空海自筆の弘法大師画像と伝えられているそうで、蓮花寺の門前にその説明があります。
蓮花寺の後方に向島百花園がありますが、百花園を作った佐原鞠塢(さはらきくう)のお墓もこの蓮花寺にあります。浄という一字が記されています。どのような経緯か不明ですが、昭和52年、歓明寺(1645正保元)年、本郷菊坂に開創された、380年の歴史を誇るお寺(現在の台東区元浅草3丁目)から移されています。
寺の三門の前には道標が二つあります。二つとも墨田区の登録有形文化財です。一つは墨堤にあったものが移されてきたようです。道標1……1822(文政5)年の銘。「西 白ひけ はしはみち(白鬚 橋場道)」と刻まれています。道標2……こちらが移されてきたもので1818(文化15)年の銘。正面に「女人済度 御自筆 弘法大師」、左右両側面には、ともに「大しみち」と刻まれています。隅田川の堤から当寺が大師様であったころの道標(他方は西新井大師を示しているといわれています)。