Monthly Web Magazine Apr. 2015

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■■■■■ 桜雑感 田中康平

2015年の桜 今年も桜の季節は忙しい。

28か29日が桜満開と予測したが今年は満開のあたりで東京での同期会や同窓会があって東京に遊びに行くことになった。

3月27日に羽田に着いてまずは浜離宮に向かう。そこから隅田川をクルーズして浅草に至り取って返して最初の会合に出席するという計画で出発した。

浜離宮は予想より開花が進まず3分から5分位だがそれなりに美しく汐留の高層ビル群を背景に新鮮な輝きを感じる。

隅田川をさかのぼる。両岸の桜は2分位という状態で満開には大分間がある。しかし十分面白い。

翌28日千鳥ヶ淵から靖国神社、上野と見て回ると、動いてる間に気温が上がってみるみる花開いていく。夕方からの会合が終わった後再び千鳥ヶ淵に行き夜桜を眺めるともう満開近い。

桜でもソメイヨシノをみるなら東京だ。いつのころからか断言するようにそう思っている。東京の桜を見るたびにその確信は強まっている。花のお江戸を絵にかいたように東京の桜は迫力がある。今年もそれを確認した。しかし人が多い。外人が多いのにも驚きを感じる。この時期は東京は明らかに世界的な観光地になっているようだ。東京の桜の多さは明治時代に盛んに植樹されたことに端を発しているようだ。千鳥ヶ淵の桜はイギリス大使館のアーネストサトウの記念植樹が始まりとされている。首都としての風格や思いが込められてきたのだろう。

福岡へ戻ると花散らしの嵐となって福岡の満開は見逃した。それでも近所の南公園や桧原桜を見て回る。桧原桜にはいわれがある。桧原という場所の道路拡張で切られると決まっていた桜を、後二旬ついの開花を許したまえ との桜の命乞いの句を誰かがつぼみ膨らむ桜に結びつけた。これを市長が散歩中にたまたま読み とわに匂わん花の心は との返歌を結び、桜伐採を中止指示した。道は微妙に曲げられ桜は今も咲き続けている との逸話だ。話を知るとなんということもない桜だがつい見に行ってしまう。

古木の桜も見てみたいと、筑豊にある虎尾桜という樹齢600年のエドヒガンザクラも見に行った。これは福地山の中腹にあり開花が平地のソメイヨシノより1週間ほど遅れるらしいとのネット情報もあり4月9日に出かけてみた。やっと晴れたのもある。結構きつい登りを30分位登って到達したがかなり散っていて残りは2−3分という感じだ。この桜は30年位前に見つかって弱っていたのを地元の人が中心になって手を尽くした結果樹勢が戻って立派な花をつけるようになったという。そんな思いを知って見るせいか散りながらなお風格がある。

さまざまのことおもひ出す桜かな との芭蕉の句ではないが 桜には見る者の思いが絡まって風景に浸る、そうさせやすい何かを持っているように思えている。

写真は順に 1.浜離宮、2.隅田川、3.千鳥ヶ淵、4.靖国神社、5.池田門、6/7.東京国立博物館、8.上野公園、9.千鳥ヶ淵夜桜、10.福岡-南公園、11.桧原桜、12.四王寺山、13.虎尾桜-福智山山中

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