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大阪 伏見ビル(旧澤野ビルヂング)
Fushimi building, Osaka city, Osaka

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June 2010 撮影 柴田由紀江


大阪市中央区伏見町2−2−3
竣工:大正12年(1923年)
設計:長田岩次郎
構造:鉄筋コンクリート造、3階建て
国登録有形文化財

あいにくの雨天で外観の撮影が叶わず残念でしたが、ビルの入口に飾られた陶製の模型がとても愛らしく、この伏見ビルの温かい雰囲気を伝えてくれます。
入口周辺に貼られたタイルが絶妙な色合いで、床などは特に丁寧な模様張りが印象的でした。
また、廊下の迷路のような曲線にドキドキわくわくしました。

現オーナーの経営するギャラリーMozuの店内は、竣工当時理髪店だったことから、モダンな彫刻の施された木製枠の大きな鏡が掛けられています。店内には屋内ファウンテンのあった痕跡があったり、梁や壁の造りがとても優雅で洒落ています。
プチホテルとして建てられたというこのビルは、今ではその町名がビルの名称になっていて、隣接する「蔦のビル・青山ビル」と共に北船場の街角でテナントビルとして活躍しています。

シングルルームとおぼしき小さめの扉が並ぶテナント部分には、日々のオーナーさんの心遣いが見てとれます。
入口に置かれた手水鉢に生けられた見事な花も、階段の窓辺にこじんまりと飾られた小さな花たちも、入居者さんや訪れる客人の心を和ませてくれるでしょう。

優しく朗らかな女性オーナーに守られている伏見ビルは、日本離れしたちょっと気取った姿をして、けれども懐かしいような温かさで、この先も維持されていくのだと思います。
2009年の年末にはこの北船場にある、生駒ビルヂング青山ビル、伏見ビル、芝川ビルのライトアップも行われ、近代建築ファンはますます増えていくようです。


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