JAPAN-GEOGRAPHIC.TV

滋賀県近江八幡市 旧伊庭家住宅
Kyu Ibake,Omihachiman city,Shiga

Category
Rating
Comment
General
 
Nature
 
Water
 
Flower
 
Culture
 
Facility
 
Food
 


Jan.2011 撮影: 中山辰夫

近江八幡市安土小中193

近江八幡市指定文化財

JR安土駅より徒歩8分のところにある。

建築:大正2年(1911)、ボ―リズ設計の初期に属する洋風の木造住宅で、2013年に築100年を迎えた。当時としては異色の建築物であった。

建築主は、旧住友財閥の二代目総理事伊庭貞剛(いばていごう)で、四男伊庭慎吉が居住した。呼称は、伊庭慎吉アトリエ、伊庭家住宅または伊庭邸などと呼ばれる。
伊庭慎吉は、学生時代に絵画の勉強でフランスに留学、帰国後八幡商業高校の絵の教師として勤務。結婚後に沙沙貴神社神主に就き大正2年のから伊庭邸完成時より居住した。二度安土村長に就任、安土駅の新設誘致に尽力した。

伊庭家の住宅として使用された後、1978年に土地建物が安土町の所有となり、建物については老朽化のため取り壊される予定であったがヴォーリズ初期の作品で文化的価値の高いものであることが判明したため、1979年に町指定文化財として保存処置が講じられることになった。
なお、その際の修繕は個人の寄付金で行われた。

建築概要
構造:木造2階建(一部屋根裏3階) 屋根:天然石スレート葺きの切妻 妻入桟瓦葺き入母屋造。 建築年:1913(大正2)年
外観


建物は、主体部と玄関からなり、主体部の外観はハーフテインバーと呼ばれる化粧梁で細分化された衣装の外壁に、傾斜の強い天然石スレート葺きの切妻屋根を乗せて煙突を備えた、英国中世の伝統的な様式を一部に伝える洋風建築

玄関と外廻り
玄関は入母屋造で妻入り、桟瓦葺きの和風玄関である。

1階平面図

玄関口周辺と1F廊下
廊下の天井は網代で、竹かごを編むような編み方にみえた。

1F和室
夫妻の肖像画が置かれていた。絵の関係から芸術家との親交があり、当時の風流人であったことがわかる。
和風を基調としており、畳み敷きの座敷は書院風の造理とし、付け書院やその他、数種類の斬新な意匠が施されている。

1F洋間
食堂中央にある石積みの暖炉に注目。暖炉周りには4種類のタイルが使われている。特に床面のモザイクタイルが目を惹く。京都の泰山タイルとも聞く。
上部には植物文様のタイルがある。

その他、小丸太、竹、ナグリなど数奇屋の材料を使用し、随所に和風建築の手法が入る。

2F平面図

2F階段とその周囲の壁模様
優しい感じの階段は親柱も比較的シンプルである。まわりの壁面は刷毛目を走らせてあり、ユニークな仕上がりである。

洋間入口の杉戸 取手は他にもユニ〜クなものが多く使われている。

アトリエ

アトリエにある暖炉 あらあらしい自然石の石張りである。

部屋には友人から贈られた手紙や書が展示され、100年を祝うアートも見られた。

目に入った照明機器

参考資料≪配布プリント、他≫

参考
旧伊庭住宅(住友活機園)―国重要文化財
大津市
伊庭貞剛が居住していた。



All rights reserved 無断転用禁止 通信員募集中