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滋賀県大津市 盛安寺 
Seianji,Otsu city,Shiga

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大津市坂本1-17-1 盛安寺客殿 重文 近世以前/住宅 江戸前期 17世紀前期 桁行15.8m、梁間12.4m、一重、南面入母屋造、北面切妻造、北面庇附属、桟瓦葺 指図2枚 19930817


June 2011 中山辰夫


大津市坂本一丁目
天台真盛宗
本尊:阿弥陀如来 十一面観世音菩薩

京阪電車石坂線穴太駅からすぐ東の森にある高穴穂神社前の道(旧北国海道)を左に進む。駅から約500mの距離である。



まもなく城郭を思わせるような立派な石垣が見える。古色を帯びた山門の石垣は石工穴太衆の手になるもの。

室町時代、越前(福井県)の朝倉貞景の家臣杉若成安が、西教寺の真盛上人に弟子入りし、荒廃していた寺を再興し自分の名前を寺名にしたと伝えられる。のち明智光秀・豊臣秀吉らの保護を受けて栄えた。
堂宇は、本堂・客殿・観音堂・太鼓楼・収蔵庫・山門などを備える。障壁画は狩野永徳が描いたものとされる。

表門

本堂 
市指定文化財 慶安5年(1652)建立
桁裄五間、梁間六間、寄棟造、向拝一間 桟瓦葺

現表門に正対せず南面して建つ。屋根は大棟が極めて短く、小屋裏の野垂木がまばらで、元はこけら葺であった。
西教寺本堂を小型化簡略化したもの。天台宗系の三間堂を基本として、四天柱で各室を分ける。

本堂の内部
内陣周りだけに装飾を施し、それ以外は素木(しらき)の簡単な造りである。

本堂と客殿とは廊下で結ばれている

客殿 国重要文化財 江戸時代
桁裄15.8m 梁間11.9m 片方入母屋造、片方切妻造 桟瓦葺、内部は6室に別れた落ち着いた書院。
伏見城の遺材を用いて建てられたと伝わり、桃山御殿と呼ばれている。

本殿と雁行して建ち、本堂正面側の南面を入母屋造として木連格子を飾る。北面は切妻に造る。東・南面に広縁を巡らして吹き放しとし、北側には庇をつけて榑縁とする。
そこには長谷川派の作品といわれる「帝鑑図」や「花鳥図」の華麗な襖絵や障壁画をみられる。

観音堂
道を隔てた寺の飛地にあって、旧北国海道に面して建つ。後方に収蔵庫が建つ。

文化財収蔵庫
本堂の南隣に、道を隔ててある。
本尊:木造十一面観音立像(国重要文化財)収蔵庫に納められている。

木造十一面観音立像:国重要文化財 
崇福寺伝来とされる。奈良時代の作
像高:180.5cm ヒノキ一木造


慈愛に満ちた穏やかな表情に特徴がある。

太鼓楼
陣太鼓が保管されている。
明智光秀の寄進と伝える。
天正年間のある夜、当寺の「暁の鼓 夜明けを知らせる太鼓」を打って敵の急襲を知らせた恩賞として賜る。
『近江與地志略』に「是明智光秀が時尅をうちならし太鼓ありという」

木造地蔵菩薩立像 市指定文化財 鎌倉時代

通例の地蔵菩薩立像であるが、胎内から文書と摺仏画発見され、地蔵に対する信仰を伝える。

境内石仏・墓地

庭園 県指定名勝 江戸時代
客殿の南に造られている。江戸初期の鑑賞式枯山水で、庭の南に築山(つきやま)をもうけ、サツキ・ツツジを植栽。

刈込の生垣を背にして大小の石を配置した枯山水の庭で、一面に繁った杉苔が印象的。苔と飛び石の調和が美しい。

穴太地区関連情報

資料
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