愛知県安城市 本證寺
(Honshoji Temple, Anjo City, Aichi Pref.)
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二重の堀に囲まれた城郭伽藍 | |
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Flower | 内堀のハス | |
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June 18, 2017 野崎順次 source movie
愛知県安城市野寺町野寺26
雲龍山 本證寺
(Honshoji Temple, Anjo City, Aichi Pref.)
国史跡 本證寺境内
本證寺境内は,三河一向一揆(永禄6年〈1563〉から同7年)にあたり,家康と敵対した中心寺院のひとつである本證寺の境内地である。本證寺は鎌倉時代後期の創建とされ,一揆収束後は,家康による一向宗の改宗命令を拒否したことにより,主要堂宇(どうう)は破却され,坊主衆も国外退去となったと伝えられる。天正13年(1585)の赦免後,慶長7年(1602)の本願寺の東西分派の際には,東本願寺方につき,中本山(ちゅうほんざん)の位置づけを与えられ,三河国の触頭としての役割も担った。
本證寺境内は,本堂と庫裏を囲む内堀と,東西約320m,南北約310mの規模の外堀からなる二重の構造を成すことが,安城市教育委員会による発掘調査や地籍図等の分析から明らかとされている。堀は土塁を伴い,戦国期(16世紀前半)に遡るものである。
本證寺境内は,徳川家康が三河を統一する画期となった三河一向一揆に関わる寺院境内地として重要であるとともに,浄土真宗寺院の伽藍の在り方をはじめ,我が国の仏教信仰の在り方を知る上で重要である。
(国指定文化財等データベースより)
アプローチ
姫小川古墳から歩く。途中の田畑の真ん中に岩根稲荷神社、と野花など。
現地説明板
山門正面と内堀(南北方向)、ハスを再生中。
堂々とした山門(城の大手門を彷彿させる)。
県文 本堂 再建 寛文3年(1663)
入母屋、本瓦葺、1間向拝付、桁行7間、梁間9間。
柱は来迎柱を丸柱とするほかは角柱を用い、外陣内は1間ごとに柱を立て、小壁(鴨居と天井の間の壁)を下ろすなど古式で閉鎖的な邸宅風の本堂である。
市文 鼓楼 宝暦10年(1760)
太鼓楼とも呼ばれ、時を告げる太鼓内部に設置する真宗特有の建築。屋根の鯱瓦や黒と白の外観、石積みに建つ姿は城郭の隅櫓を思わせる。
市文 鐘楼 元禄16年(1703)
四隅の柱全てに2本の脇柱が立てられており、全部で12本の柱がある。このような建築は寺格の高い寺院に見られる。龍、獅子、麒麟、虎などの彫刻が秀逸である。
市文 経蔵 文政6年(1823)
経典を収める蔵、腰壁は海鼠壁。
鐘楼、経蔵、本堂を囲む内堀
市文 裏門 18世紀前半
薬医門、簡素ながら力強く風格がある。
庫裏(1830年再建)あたり
庫裏の北には土塁が残る。
参考資料
現地説明板
安城市ウェブサイト
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