愛知県半田市 小栗家住宅
Ogurike, Handa city, Aichi
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October 22, 2022 大野木康夫 source movie
所在地 愛知県半田市中村町1丁目40
【文化審議会答申資料から引用】
半田市の中心部に位置する。近世から醸造業・肥料商で財を成した小栗三郎兵衛家が、幕末から明治にかけて整備した屋敷群。とくに隆盛を誇った明治前期に建てられた主屋は大規模で、豪壮かつ繊細な仕上げが為された梁組を持つ土間は見応えがある。また、主屋や隠宅の座敷や茶室は、数寄屋風意匠と、煎茶文化の影響とみられる中国風意匠を巧みに取り入れ、意匠的に優れている。広大な敷地には多数の付属建物が残り、いずれも質が高い。半田の繁栄を物語る近代和風の豪邸として評価される。
小栗家は万三商店の屋号で味噌や醤油の醸造を行っていました。邸宅の一部は登録有形文化財でしたが、今年の9月にほとんどの建物(12棟、他に附指定2棟)が重要文化財に指定されました。主屋は近年まで半田市観光協会蔵のまち案内所として活用されていましたが、
現在は常時公開はされていません。
アプローチ
通り景観
表通りに面しているのは3棟です。
辰巳蔵(重要文化財)
江戸末期の建築
土蔵造、建築面積49.92㎡、二階建、桟瓦葺
表門(重要文化財)
明治20(1887)年頃の建築
木造、一間腕木門、桟瓦葺
主屋(重要文化財)
明治3(1870)年の建築
木造、建築面積516.33㎡、二階建、桟瓦葺、店棟及び居宅棟からなる、書斎、上便所、渡廊下、湯殿及び北面突出部附属
表通りに面しているのは店棟で、奥には広い居宅棟が続いていますが見ることはできません。
新蔵(重要文化財)
昭和初期の建築
土蔵造、建築面積32.83㎡、二階建、北面下屋及び渡廊下附属
文庫蔵(重要文化財)
慶応3(1867)年の建築
土蔵造、建築面積52.66㎡、二階建、北面下屋附属、桟瓦葺
主屋の奥には見えませんが書院及び茶室、その奥に4棟の土蔵があり、書院の東には北座敷があります。公道から隣のガレージ越しに4棟の土蔵のうち新蔵(寄棟屋根)と文庫蔵(宝形屋根)が見えます。
西誓院(重要文化財)
江戸末期の建築
木造、152.10㎡、一部二階建、桟瓦葺
表通りの主屋の東から、遠いですが小栗家の持仏堂である西誓院が見えます。
Feb.2010 撮影:瀧山幸伸
小栗家住宅 (登録文化財) 旧万三商店 蔵のまち観光案内所付近
Ogirike